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水上村 2022.01.21
株式会社reQの水上村・石倉交流施設(コワーキングスペース)お試し体験に密着!
- 体験
水上村
2022.01.21
体験
満員電車に揺られて通勤しなくてもいい、寝ぼけ眼で寝癖を整えなくてもいい、雨の日は自宅から一歩も出なくたっていい──。いいところばかりだと思っていたリモートワークやテレワークも、長く続ければいくつもの課題が見えてきます。
朝から晩まで自宅の中で過ごす閉塞感、組織の一員ではなく独りで仕事をしているような孤独感。同僚や上司、先輩や後輩との何気ない雑談の大切さを感じるシーンや、顔を合わせて目を見て声を聞くことの重要さを痛感することがあります。
離れた場所で、人と人とがどう繋がるか?
それを“お茶”と“お菓子”で美味しく、楽しく実現するためのきっかけづくりを行っているのが、『株式会社reQ(リキュウ)』です。
今回は、一足先に熊本県に進出させていただいているWEB TATE取材班が『株式会社reQ(リキュウ)』の『お試しオフィス&視察ツアー』に同行し、その内容を密着取材!
『株式会社reQ(リキュウ)』CEO・百瀬元気さんとCCO・前迫昇吾さんへのインタビュー内容や視察ツアーの様子を、水上村の美しい自然の写真とともに詳しくご紹介します。
IT企業やコンテンツ産業関連企業の進出を推進する熊本県では現在、水上村をはじめとして、芦北町、益城町、八代市を対象としてお試しオフィス&視察ツアーを行っています。
「大自然に囲まれた場所でリモートワークやテレワーク、ワーケーションをしてみたい!」という企業を補助金最大1.5億円で本気の後押し!
参加前のオンライン打ち合わせや視察場所の希望を出すことも可能です。
「お試しオフィス&視察ツアー」は、企業が実際に現地に足を運び、地域を五感で体感できることが大きなメリット。
地域の観光地の観光やオフィス環境の視察、地域住民の方々と交流できる「視察ツアー」、実際にサテライトオフィスでの仕事を体験してみる「お試しオフィス」の2種類のプランがあり、片方のみでも両方でも体験可能です。
新しいアイディア、取り組むべき課題、魅力的な働き方……。実際に足を運んでみれば、インターネット検索だけではわからなかったたくさんのことが見えてきます。
百聞は一見に如かず!気になる方はぜひお気軽にお問い合わせください。
視察ツアーなどをきっかけに、すでに熊本県への進出を果たした企業も数多く存在します。
わたしたち株式会社WEB TATEは芦北町に進出。廃校をリノベーションした「芦北サテライトオフィス計石」を熊本県での拠点として、東京本社と連携を取りながら日々仕事を行っています。
また、同じ階にはWEBデザイン制作・動画制作を行う『FunTech株式会社』が入居。
新しいもの、良いものを生み出すためには、Work(働く)の部分だけでなく、Life(生活)を充実させることが大切です。
山や海に囲まれ、自然豊かな熊本県の環境はワークライフバランスの実現にもつながります。
その他、八代市には株式会社MARUKUと株式会社Factory、熊本市には株式会社MIXが進出しています。
それではここからは、株式会社reQ(リキュウ)のお試しオフィス&視察ツアーの概要をご紹介します。
今回のお試しオフィス&視察ツアーは、2021年12月13日、14日の2日間にわたって行われました。
1日目 |
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2日目 |
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なお、スケジュールのプラン内容については、視察したい地域や場所など要望に合わせて企業オリジナルプランをご提供。
今回は、株式会社reQさんの「お茶農家さんのお話を聞きたい」という要望を取り入れた内容になっています!
今回水上村のお試しオフィス&視察ツアーに参加したのは、2021年7月に鹿児島県南九州市で設立され『人々が同じ時を過ごし、多様性を知る』をビジョンに掲げる株式会社reQです。
株式会社reQでは、「地元・鹿児島県の特産品のお茶」と「全国の銘菓」をペアリングし、定期的に配送する企業向けの福利厚生サービスを検討。
リモートワークで自宅にこもり切りのとき、ピンポーン!とインターホンが鳴って、美味しいお茶とお菓子が届く。味わって楽しみ、さらに同じものを食べることで離れた場所でも社員同士の会話のきっかけになる。
Withコロナの現代で、よりよい働き方を実現するための頼もしいパートナーです。
(画像出典:株式会社reQ公式note)
今回のお試しオフィス&視察ツアーに参加したのは、『株式会社reQ(リキュウ)』CEO・百瀬元気さんとCCO・前迫昇吾さんの2人。
向かって左、キャップを被っているのが百瀬さん。メガネをかけているのが前迫さんです。
1日目は、水上村を知るための視察ツアー。まずは、石倉交流施設で水上村役場の方のご挨拶です。その後、水上村の説明や、水上村の現状、抱えている課題などについて説明します。
水上村は、熊本県の南東端に位置する人口約2,100人の小さな村。春には市房ダム湖の周囲約13kmにわたって咲き誇る『一万本桜』を求めて多くの観光客が訪れて賑わいますが、人口減少が大きな課題です。
この数年、水上村の人口は減少傾向。40年後の2060年には、人口が950人を下回るとも予測されています。地域の若者が仕事のため都会に出ていってしまう「雇用」の問題も人口減少の大きな要因の一つ。
人口減少に歯止めをかけるため、今回のようなお試しオフィス&視察ツアーに加え、地方で企業誘致を目指す一大プロジェクト『水上村チャッカソン』も過去に開催されました。
【水上村についてもっと詳しく知りたい方はこちらをチェック】
役場の方と企業の方の挨拶を終えたら、水上村をまわります。
球磨川の水源がある市房山の『市房山キャンプ場』を視察した後は、車でさらに山奥まで入っていきます。
水上村はアニメ『夏目友人帳』の背景モデルとなった場所としても知られており、上の写真の『市房神社第二鳥居』はファンの人からは聖地として愛される場所でもあります。
そして、そこからさらに進むと、樹齢1000年とも言われる『市房杉』が見えてきます。百瀬さんも前迫さんもどっしりとした巨木にふれ、自然のパワーをもらっているようでした。
市房山から下りたあとは、いよいよ、百瀬さん前迫さんが視察を希望されたお茶農家さん「浜川園製茶」へ。標高約380mの高台にあり、濱川俊一郎さん・裕子さん夫妻、濱川隆浩さん・彩美さん夫妻のご家族で丁寧なお茶づくりを行っています。
水上村や相良村で地域の標高差と球磨川源流域の美味しい水を生かして作られるお茶は品種や収穫時期もさまざま。そのため、5月から8月は茶摘みの風景を見ることができるそうです。
両ご夫妻とのご挨拶。その後はお茶の製造工場も見せていただき、地域の方々の貴重なお話に、お二人は真剣な声で聞き入ります。
インターネットで調べるだけでは決して得られない“生”の声を聞けることは、視察ツアーの大きなメリット。
オフィスや自宅にこもりきりの環境では思い浮かばないような新しいアイディアや、これから解決していくべき課題を見つけるきっかけにもなりそうです。
その後は、今回株式会社reQのお二人が宿泊する浜川園製茶さんが営む農家の宿『茶乃実』にチェックイン。季節によっては「紅茶作り」「いちご狩り・ジャム作り」ができます。
驚くほど高い天井の客室は、かつては牛小屋だったところを、外観はそのままに内装をリノベーション。
田舎のおばあちゃんおじいちゃんの家に遊びに来たときのような懐かしさとオシャレさが共存する居心地のいい空間です。
20年以上、農薬も除草剤も一切使わず有機肥料主体で栽培している自慢のお茶といちごを味わう百瀬さんと前迫さん。
宿の前には、広々とした一面のお茶畑。ふとした瞬間すら絵になってしまうような、美しく雄大な自然が広がっています。
視察ツアーでは、地域を知ってもらうために懇親会もプランに組み込んでいます。地方進出や移転、移住では働く環境だけではなく、「暮らす環境」も大切です。
コミュニケーションによってお互いを知ること、村や町の雰囲気を掴むこと、地域の未来や事業のビジョンについて意見を交わすこと。たった一度一緒に食事をともにするだけで、たくさんのことがわかります。
球磨焼酎をいただきながら、地産地食の美味しい食事を食べて、初対面でも驚くほど話が弾んでいたようでした。
ここからは、株式会社reQのお二人に視察ツアーについて伺ったインタビュー内容をご紹介します。
などについてお話を伺いました!
百瀬さんと前迫さんが、今回の水上村のお試しオフィス&視察ツアー参加を決めたポイントは、2つ。
一つはワーケーションという働き方を体験したかったという理由と、もう一つは「地元の方との対話」です。詳しくお話を伺いました。
――視察ツアーに参加することになった経緯を教えていただけますか?
百瀬さん「前回、芦北町のほうに伺わせていただいたんですが、それで今回ご紹介いただきました。あと、我々の企業としては2つポイントがあって、今回参加させていただいたところがあります。
1つめは、お茶って全国各地で色々個性があって、作り手さんの気持ちやストーリーもあるんです。なので、色々各地のメーカーさんやお茶農家の方々とお話をさせていただきたかっていうのは、今参加させていただいた大きなきっかけです。
あとは、我々は普段リモートワークなんですが、こういった環境で、ワーケーションという形で、お互い顔を合わせながら仕事をしていくという働き方を体験してみたかったこと。この2点です」
――もともと、水上村はご存知でしたか?
百瀬さん・前迫さん「いや、知らなかったです」
――イメージなども全く?
前迫さん「名前を知ってからは……水がきれいそうだなって(笑)どんな町だろう?って簡単に調べたときに、“人口2000人の村”というのを見て、どんなところだろう?とは思いましたね」
――今日初めて水上村に来たときの第一印象はどんな感じでしたか?
前迫さん「里山らしい里山だなって。あとは、人吉から30分くらいで来れるところなので、こういう暮らしをしたいという人には結構向いてるのかなって思いました」
百瀬さん「アクセスもいいとこだしね」
前迫さん「そうそう。なので、田舎暮らしとか古民家暮らしに憧れている人はいいんじゃないかなって。あと、森林セラピーみたいなのって、結構あるようでないんですよ、九州の南部って。(前迫さんは鹿児島出身)なので、いいなって思いました。それと、これから若い方々が増えていったらどんな町になっていくんだろう?っていう期待感も感じられる場所でした」
現地に足を運び、自分の心と体で感じる体験には、電話やメール、ビデオ通話ではわからない新しい発見にあふれています。
“視察”のつもりで出かけた先で、新しいアイデアが浮かぶこともしばしば。百瀬さんと前迫さんも、水上村での体験でインスピレーションを刺激されたそうです!
――実際に視察して印象に残ったところ、良かったところは?
前迫さん「さっきの、茶乃実さん。茶乃実さんはなんだろう……すごいやっぱり、“お茶農家がやっている宿泊施設”っていうのはインターネットや画像で見ただけではわからなかったことなので。
元々お茶の仕上げに使う熱風機をストーブにするとか、なかなか無い発想のことをやられていて、ああいうのは、すごく価値があることだなって。
なんか本当に、日本茶とかお茶が好きな人が泊まりに来るのにすごく適したところだと思いました。きらりと輝くものを感じた場所ですね」
――この水上村で実際にやってみたい試み、のようなものは浮かびましたか?
百瀬さん「そうですね。今日のお話聞いてて、お茶農家さんのそういう創意工夫のお話って、すごく印象深くてですね。
ただお茶を飲むだけではなくて、そういったストーリーまで交えて飲むと、味わいとはまた違うんですけど、面白さみたいなものがすごい見えてくるなって。失敗談みたいなところとか面白かったんで(笑)
せっかくオンラインでいつでもどこでもつながれる時代なので、そうやって「こういう人たちが作っているんだよ」っていうのを知れる場、伝える場があってもいいのかなって思いますね。
具体的にどうやろうかっていうのはまだ考え中ですが、「知って飲む」っていうのは非常に面白いかなと思いました。自分たちも何かお手伝いできるのではないかと。
――たとえば移住したとして、“働く場所として水上村を選ぶメリット”はどんなところだと思いますか?
百瀬さん「自然豊かな場所という強みを感じられるところが非常にいいな、と思います。あと、この拠点(石倉交流施設のこと)は元々農協米倉庫だったそうですが、元からあるものを再利用する価値や、そこから生まれるストーリーを感じられる移住体験っていうのは、面白そうだなと思いました」
前迫さん「水上村スカイビレッジ(※)に陸上選手の方たちが来られるということであれば、プロテインとかじゃないですけど、アスリート向けの商品作っているスタートアップやベンチャー企業なんかは相性がいいのかなって。新しい靴を開発するとか、ソールとか」
百瀬さん「実験するラボとか」
前迫さん「ね。そういう仲間集めをしていけばいいメーカーとか来たりとか、大手メーカーの拠点とかになったりするかも?と思いました」
百瀬さん「役場の方とはまだお一人としかお話はできていないんですが、『自分たち主導で新しい産品作っていこう』という積極的な動きもされているっていう話を聞いて。そこがもうすごい!
そういうところからスタートして、新しいものに発展して……それで新しい人が集まる場になってくれば、結構なんでもできる場所なんじゃないかって気はしますね」
(※)水上村スカイヴィレッジ。標高1,000m付近の高原にあり、真夏でも平均22℃と涼しく、豊かな自然環境の中でトレーニングできることから全国のアスリートから注目を集めている施設。
――自分たちなら水上村をこういうふうにしていける、していきたい、こうできるぞみたいな案があれば教えてください。たとえば水上村をバズらせるとか、有名にするとか。
百瀬「元々この事業を始めたきっかけとしては、『働く人が、働くところの中にいる“豊かさ”を見出せていない』と僕らはかなり思っていて。キャンプもそうですし、運動、スポーツっていうのもそうですし、自然や人と人とのふれあいみたいな“豊かさ”。
お茶やお菓子だけじゃなく、町のいろんなアセットを組み合わせながら、働く人たちがワーケーションをする中で、いろんな体験を、前に踏み出せようにサポートしていけるような場所を作っていくみたいなサポートはできるんじゃないかと思います。
あとは、茶乃実さんみたいな地元の農家の方々を『こういう方々がいるよ』と知ってもらうこと」
前迫さん「最初に知ってもらうことが大切。実施に来てみないと水上村のことがよくわからないと思うので、まず『行ってみよう!』のフックに茶乃実さんのお茶がなると思いました」
百瀬さん「まずは自宅でね。そういったもの(お茶など)を体験して、茶乃実さんのストーリーを知りながら、こういう人たちがこういうところにいるっていうのを知ってもらって。じゃあ、いよいよそこにはどうやって行けばいいか、っていうのを考えてもらえるためのきっかけ作り。そのお手伝いはできるんじゃないかと」
2日目は熊本県職員の方の挨拶から始まります。その後は、コワーキングスペースとして活用できる『石倉交流施設』でお試しオフィスを実際に体験!
現地で仕事をしてみることで「水上村のインターネット環境は大丈夫?」という仕事には欠かせない通信環境から、「休憩のときはどこに行って何をする?」「ランチを食べる場所はある?」という周辺環境の疑問まで、自分でしっかりと実感できます。
2日目のお試しオフィス体験については以下の記事で詳しくご紹介していますので、ぜひこちらも合わせてご覧ください!
⇒株式会社reQの水上村・石倉交流施設(コワーキングスペース)お試し体験に密着!
家から出なくてもいい。どこでも働ける。そんなリモートワーク・テレワークだからこそ、「働き方」や「働く場所」がとても重要です。
現在では、リモートワークやテレワーク、ワーケーションのほかにも、都会と地方を行き来するデュアルライフ(二地域居住)」というライフスタイルを取り入れている人も多くいます。
何もない場所で新しい取り組みをしたい、自分たちの事業で地域を盛り上げたい、という方はぜひ実際に熊本に足を運んでみて、地域の魅力を目一杯感じてみてください。お問い合わせ&お申し込みお待ちしています!
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