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特集記事 2023.02.21
特集記事
2023.01.30
体験
働き方の多様性が求められる時代となった今、従業員のワーク・ライフ・バランスを整える取り組みとして、テレワークやワーケーションを積極的に導入する企業が増えています。
雄大な自然と美味しいご当地グルメなどが魅力的な熊本県では、新たな働き場所を求める企業様に対して、手厚い補助金制度を設けています。さらに、現地で暮らす・働く・遊ぶを体験できる視察ツアーも提供しており、実際にIT企業の進出に繋がった事例もあります。
私たち取材班は、熊本県の芦北町・益城町視察ツアーに参加された「アプリティ株式会社」を密着取材しました!
この記事では、2日間にわたる視察ツアーの内容や、ツアーを体験されたアプリティ株式会社・代表取締役CEOの井上さんへのインタビューなどをご紹介します。
熊本県では、都会でビジネススタイルを築きながら、地方でのさらなる成長を望むIT企業・コンテンツ産業の企業様に対して、最大1.5億円もの支援を用意しています。
視察ツアーは、各地方のサテライトオフィスでのお試しオフィス体験や、自治体や町民・村民の方々との情報交換・交流などをプログラムに組み込んだ、企業誘致のフックとなる施策です。
ご当地の美味しい食事や都会ではなかなか見られない大自然も堪能できるツアーであり、都会の企業の皆様から好評を得ています!
2022年10月24日、熊本県の芦北町と益城町を舞台とした視察ツアーが実施されました。
今回の視察ツアーに参加されたのは、東京都に本社を置き、WEB制作事業や海外貿易事業などを展開する「アプリティ株式会社」の代表取締役CEOの「井上正嗣」さんです。
2日間にわたって開催された視察ツアーの内容と様子をご紹介します!
今回の視察ツアーで最初に訪れたのは、熊本県南部の葦北郡にある芦北町です。
緑豊かな山々に囲まれ、穏やかな海に面した芦北町は、「観光うたせ船」などの現地に根付いた文化と都会にはない恵まれた自然があります。
芦北町役場を訪れた井上さんは、職員の方々との挨拶を終えた後、地方創生・企業進出に関する情報交換などを行いました。若者の人口流出や雇用減少などの問題に直面している芦北町では、地方創生の取り組みとして、数年前からIT企業の誘致に力を入れています。
役場職員の方々の企業誘致に対する姿勢は、都会のIT企業の方々がこぞって驚くほど積極的で、井上さんも有意義な時間を過ごされたようです。
役場職員との打ち合わせに続き、芦北商工会の方々とも打ち合わせを行いました。これまでの熊本県の視察ツアーでも、その地域で事業活動を行う上で知りたいを共有してもらえる場が用意されてきました。
芦北商工会との打ち合わせ後、芦北サテライトオフィス計石での熊本県庁とのオンライン会議や、お試しオフィス体験が行われました。芦北サテライトオフィス計石は、廃校になった旧計石小学校をリノベーションして作られたサテライトオフィスです。
熊本県山都町に拠点を置くITベンチャー企業の「株式会社MARUKU」や、東京のベンチャーIT企業「株式会社WEB TATE」や「FunTech株式会社」などが、かつて教室だった場所にオフィスを構えています。
芦北サテライトオフィス計石の窓から見える校庭と芦北の海に沈む夕日は、都会では見ることのできない景色です。特別なロケーションでのお試しオフィス体験に、井上さんの心を動かされたことでしょう。
視察ツアー2日目、井上さんは熊本市の東隣りに接する益城町を訪れました。
益城町は、熊本県の「空の玄関口」と呼ばれる「阿蘇くまもと空港」と、「陸の玄関口」と呼ばれる2つのインターチェンジを有する、アクセスに恵まれた町です。
物流と交通において重要な拠点となっており、隣接する熊本市がベッドタウンとしての役割も担っています。多拠点を置いた事業に適した町でありながら、郊外には田園風景や緑の山々、美しい水源などの自然も魅力的な町です。
益城町役場を訪問をした井上さんは、職員の方々と町の文化や地方進出に関する重要な情報交換を行いました。続いて、益城町商工会の方々との打ち合わせも行い、益城町ならではの取り組みや姿勢などを知る良い機会となったようです。
2日間の視察ツアーは、芦北町・益城町をただ訪れるだけではなく、働く人と実際に接することで”気づき”を得られることが沢山あります。井上さんにとっても、町を支える役場や商工会の方々と対面してお話できたのはとても貴重な体験だったでしょう。
アプリティ株式会社の代表取締役CEO井上さんに、今回の視察ツアーに参加した経緯や感想などをおうかがいしました!
――始めに、アプリティ株式会社が現在取り組んでいる事業を教えてください。
私たちアプリティ株式会社のメイン事業は、Webサイト制作事業や遺品整理事業、インドネシアや香港での海外貿易事業などです。
他にも、スポットでの海外事業やPCR検査など、多岐にわたる業界で人とのご縁を大切にしながら事業に取り組んでいます。今最も力を入れているのが、遺品整理をしたい人と遺品整理業者を繋ぐ「メモリーゲート」という自社メディアです。
――熊本県視察ツアーへの参加を決めた経緯について教えてください。
熊本県の視察ツアーに参加したきっかけは、仲良くしている社長から株式会社MARUKUの代表である小山さんをご紹介していただいたことですね。
※株式会社MARUKUは、新しい形の地方創生ビジネスを確立させるため、熊本県の山都町に設立されたITベンチャー企業。
企業誘致に関するお話は、今までもダイレクトメールや電話で沢山頂く機会がありました。今回に関しては、信頼している友人からの紹介だったこともあって前向きに検討したんです。
小山さんと初めてお会いしたとき、ビジネスにおいて私には持っていない”モノ”を持っているとても賢い方だなと感じました。そして何よりも、小山さんの人柄に魅力を感じました。経営者はビジネスライクな考え方になることもありますが、小山さんに関してはオンタイム・オフタイムの両方の側面に惹かれたんです。
このご縁を大切にしたいと思ったことが、視察ツアーへの参加を決めた大きな要因ですね。
――芦北町を訪れたときの印象はいかがでしたか?
海に面したロケーションの良さや、町民の方々のあたたかさが印象的でした。
実は私は、サーフィン・サップ・シュノーケリングといったマリンスポーツが大好きで、最近は釣りも始めました。視察ツアーの合間に、アオリイカが釣れるポイントにも連れて行っていただいたのですが、とても素敵な場所でした。
この年齢になって都会に疲れたということもありまして、芦北町の自然環境や美味しい食事、そして町の皆さんの優しさに癒やされました。今まで役場や商工会の上層部の方とお話する機会はなかったのですが、芦北町・益城町の職員の皆さんはとても人が良くて、あたたかさを感じましたね。
こんな素晴らしい環境にひとつオフィスを構えることができたら、社員の福利厚生にも活かせるなと思っています。
――益城町を訪れたときの印象はいかがでしたか?
私は今、東京と関西の2拠点生活をおくっており、コロナが落ち着いてからはインドネシアと香港を加えた4拠点での生活になります。
益城町は空港からのアクセスの良さに魅力を感じましたね。町の雰囲気も気に入りましたし、多拠点を行き来する起業家のライフスタイルとマッチする環境だなと思いました。
――視察ツアーに参加される前に期待していたことは達成できましたか?
今回の視察ツアーは、熊本県進出に向けての最後のジャッジということを事前にお伝えしていたんです。ですから、熊本県にオフィスを構えるにあたって、フックやキーマンとなる方々とお会いできることを楽しみにしていました。
実際に芦北町を訪れてみて、市長さんをはじめ、町のことを知り尽くしている商工会の方々までご紹介していただけたので、期待以上の繋がりを作ることができました。
――芦北町・益城町で働くことにメリットを感じられましたか?
芦北町・益城町には都会にはない自然があり、町の方もあたたかいですし、一都・都心で働いているスタッフの子たちのリフレッシュになるのは大きなメリットだと思いますね。
ビジネスにおいては、人とのご縁が一番大切だと思っているので、株式会社MARUKUの小山さんや、同じ業界で活躍するHALOさんと近いところでお仕事ができるのは大きなメリットですね。
※HALOは、株式会社MARUKUをはじめ、都市部から熊本県に進出した企業によって発足された一般社団法人。
今回の視察ツアーに参加するにあたって、皆さんがスケジュールを綿密に立ててくださったことで、繋がりたい人とピンポイントで繋がれましたし、魅力的な場所、美味しい食事も沢山紹介していただけました。
普通に熊本県を訪れるだけでは得られないような貴重な情報も得られましたので、熊本県の魅力を存分に体感できたツアーでした。
――熊本県が力を入れている補助金制度には満足していただけそうですか?
補助金制度のお話をうかがいましたが、私たちのようなベンチャー企業にとっては大きなプラスになりますね。私が知る限りでは、企業誘致をしているどの県よりも熊本県の補助金制度には魅力を感じました。これほどまで充実している地方は知らないですね。先々月に支店を構えたのですが、熊本県ほど手厚い補助金制度はなかったです。
サテライトオフィスを地方に構えるとき、どうしてもイニシャルコストが課題になりますが、その負担が軽減されるのは嬉しいですね。
――視察ツアーに参加してみて、芦北町や益城町の印象は変わりましたか?
ビフォー・アフターの印象は劇的に変わりましたね!
普段、役場で働く職員の方と関わることってないんですよ。プライベートで市役所や役場を訪れたときも、働いている方に対しては堅いイメージを持っていました。ですが、実際に芦北町や益城町の役場で働く偉い方々とお会いしてみて、本当に優しくてあたたかい人ばかりだなと感じましたね。
良い意味でも、起業家の方との接し方に慣れているのかなと感じましたし、私たちの言葉にも真摯に耳を傾けてくださりました。
――視察ツアーを体験してみて、事業における新たな発見はありましたか?
熊本県の市町村の補助金制度は、ビジネスを設計する上でとてもありがたい制度だと感じました。
熊本県で事業を展開している株式会社MARUKUの小山さんや、HAROの方々との繋がりができたことも、心強い限りです。
今後、アプリティで運営している自社メディアやポータルサイトをしっかり伸ばしていけば、確実に人員が必要になってきます。今までは、人員を拡大するなら東京支店か湘南支店で考えていましたが、熊本県という新しい選択肢ができました。熊本県での現地雇用が実現すれば、私たちも地方創生の一翼を担えるのではないかと考えています。
最後に言いたいことがあります。
『熊本は、たいぎゃ良かとこばい!』
熊本県には、大自然に囲まれたサテライトオフィスや、テレワーク・ワーケーションが捗るコワーキングスペースを各地方に設置しています。
さらに、IT企業やコンテンツ産業の企業様に対して、地方進出を手厚くサポートする補助金制度を設けています。
「インターネットを見ても、現地で働くイメージがわかない」という方は、ぜひこの機会に視察ツアーの参加をご検討されてみてはいかがでしょうか?
熊本県の大自然や美味しい食事、そして企業の皆様にあたたかく接する町民・村民が皆様をお待ちしております。⇒熊本県の「お試しオフィス&視察ツアー」の申し込みはこちら
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