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特集記事 2023.02.21
特集記事
2023.01.26
体験
日々の喧騒に疲れていませんか?
働き方改革が進む昨今では、仕事と生活の調和を図るための働き方であるワーク・ライフ・バランスの充実が進められています。
私生活が充実することで仕事のパフォーマンスが上がるという好循環を目指し、近年では多くの企業がテレワークを導入し、働く場所の選択肢が増えています。
さまざまな地域で地方創生や企業誘致を積極的に行っている中、熊本県は地方でのオフィス展開を検討している企業へ向けた視察ツアーを実施しています。
この記事では、株式会社LiNewの熊本現地視察ツアーに同行した模様を、リアルな声を織り交ぜながら紹介します!
過去の視察ツアーの様子は以下の記事で紹介していますので、合わせてご覧ください。
⇒T'sagencyの芦北町視察ツアーに密着!地方ならではの初体験に驚きの連続!
⇒五感で感じる地方の魅力丨株式会社reQの水上村視察ツアーに密着!
⇒株式会社ヒトイロの芦北町視察ツアーに密着!現場のリアルな声をお届け!
熊本県では現在、地方でのオフィス展開を検討している企業への本気のオファーとして最大で1.5億円の補助金を用意しています。
IT企業の進出を積極的に推進しており、大自然に囲まれた豊かな環境でサテライトオフィスの設置などを通じて、最大限の支援を行っています。
熊本県からの本気オファーの一環として、働く環境を知るための“お試しオフィス体験”と、地域と環境を知る“地域視察ツアー”を提供。2つのプランを通して熊本県を体験することができます。
今回、2022年9月7日と8日に実施された熊本現地視察ツアーには、東京都の渋谷に本社を構える『株式会社LiNew』が参加しました。
2日間に渡る熊本現地視察ツアーのスケジュールは以下の通りです。
<1日目>
<2日目>
今回の熊本現地視察ツアーには、株式会社LiNewから代表取締役CEOの西本弘昌さん(左)と、代表取締役COOの井上陽介さんが参加。
ツアーが始まる前に、株式会社LiNewがどのような会社なのかをお聞きしました。
――会社の事業内容や力を入れている取り組みは何ですか?
井上さん「メインは、システム開発・Webアプリケーションの開発・教育事業です。特に、全くの未経験から6ヶ月間でWebプログラマーを育成し、育ったエンジニアをそのまま自社の正社員にして都内のIT企業に派遣する事業を行っています。」
――エンジニアをはじめとしたIT人材は不足していますもんね。
井上さん「エンジニアの採用は非常に困難で、都内にオフィスを構えて求人しても全然エンジニアが採用できない状況です。しかし、エンジニアになりたい人は多いんです。弊社では、そういった方たちを採用しエンジニアに育てていく事業モデルで、5年で150人のエンジニアを増やしました。」
「この事業は、2018年に静岡の介護の会社さんが買いたいとのことで会社ごと売却しました。ベッドにAIセンサーを取り付けて、利用者さんの体温・脈拍・寝返りなどをAIで解析し、スタッフの方へ事前に起きる時間などを知らせるサービスを作りたいとのことです。」
「一緒にやりましょうということで会社ごと売却し、その後はこの会社で今まで行っていたエンジニアを未経験から育てて出していくスキーム自体を、日本全国にある86社に対してサービスを提供させていただいています。」
――教育事業と人材派遣がメインの業務内容ということになりますか?
井上さん「人材派遣会社に弊社のサービスを提供するというのがメインです。しかし、派遣会社は物流・工場・コールセンターなどさまざまな場所へ派遣しますが、若い人たちの未来が派遣スタッフで終わるのは勿体ないですし、実際にコロナ禍で派遣切りに遭う人が多いのが現状です。」
「派遣会社も大変で若い人達の未来もないというところで、派遣させている間に我々はプログラミングを教えるので、7ヶ月目以降でIT企業に派遣してもらえないかと提案しています。さらに、企業様に対しても、事業の柱として事業を作るコンサルの提案をします。」
「余談ですが、京都大学さんに我々のシステムを導入させてもらっていて、学生さんに対して我々の教育を受けさせていただいています。また、ロボットコンテストで有名な芝浦工業大学さんと提携させていただき、5~6年で約1,400人のエンジニアを教育してきました。」
「その膨大なデータは弊社に現在も溜まっています。たとえば、タバコを吸う・吸わない、バイクに乗る・乗らない、長男なのか次男なのかなど、どういう人がエンジニアになりやすいのかを芝浦工業大学さんとデータで解析させていただいてます。」
――人材派遣会社が自社の社員として雇っている方に対して、御社がプログラミングのスキルを学ぶ教育をしているということですか?
井上さん「そうです。新規採用で「派遣スタッフを募集します」と応募しても人は集まらないので、未経験からWebエンジニアを目指している方へ向けて、昼間は派遣で働いてもらい、仕事が終わってからの夜の時間帯や休日にオンラインでプログラミングの勉強を受けてもらっています。」
「働く環境と給料が保証されているため、「給料を貰いながら勉強ができる」と宣伝しています。そして、7ヶ月目からはエンジニアとして働き、東京の案件をリモートワークで行うという流れを提供しています。上京できる方は、渋谷に半年から1年位きてもらい活躍してもらいます。」
「しかし、上京が必須なわけではありません。東京の環境が合わなければ熊本に戻ってもらい、リモートワークで仕事をしてもらいます。さまざまなプランがあるので、多様な活用シーンがあるのではないかと考えています。」
――熊本県の人は県外に出たがらない人も多いので、さまざまな選択肢があるのは嬉しいですね。
井上さん「そうですね。それに、東京の方が単価も高いですからね。」
――御社は渋谷に本社があり、静岡、名古屋、京都、福岡、カリフォルニアに支社があります。各拠点ごとに何人位の社員が常駐していますか?
井上さん「社員は常駐しているわけではありません。月2回程クライアントさんの企業に出向き、コンサルティングを行っています。それと、社内の営業はITリテラシーがほぼない方なので、月2回ほど教育しています。あとは、週1回のZOOMですかね。現地へ行った時に活動拠点にして仕事ができる場所がないため、場所を確保しています。そのため、常時そこに待機している社員はいません。」
――地方ごとに顧客がいるというイメージでしょうか。
井上さん「その通りです。今一番顧客が多いのは名古屋です。ただ、競合が増えてしまうと人の奪い合いになってしまうため、そこの調整は細かく行っています。熊本は今顧客が1社だけなので、もう少し増やしていきたいなと考えています。」
――現在の御社の従業員数は18名とのことですが、この方たちは基本的に東京本社に出勤して勤務しているのでしょうか?
井上さん「いいえ、基本的にはリモートワークです。弊社はエンジニアが多いのですが、特にエンジニアはほとんどがリモートワークです。」
「ちなみに従業員数は18人ですが、もともと我々がIT人材派遣の会社を長く行っていたので、取引先の会社さんが非常に多いんです。今でも「人をください」という依頼があるので、地方で育てた我々が請け負っている案件を入れると、実際の稼働数は約300人程になります。」
――御社のサービスに“educure”と“ストロン”がありますが、どのような違いがありますか?
井上さん「簡単にいうと、educureは未経験者の教育、ストロンは経験者のさらなるスキルアップを目的にした教育プログラムです。ストロンに関しては、スキルアップと同時並行で企業様が作りたいサービスを作ってもらうものなので、スキルアップしながらサービスを作ることができます。」
――自社で作りたいものを自社の社員が御社のサポートを受けながら作り上げるということですね。現場目線が入るのでとても良いものが仕上がるのではないでしょうか。
西本さん「自社のサービスを外注で作ると数千万円かかるケースもありますからね。たとえば、勤怠管理アプリとかは社員が作ることができるため、我々がプロジェクトをマネージメントしながら作れば、本来数千万円かかるところを数百万円で完成させることができます。」
――御社が開発した勤怠管理システムの“kint”は、どのような企業様が導入していますか?
井上さん「月に2~3件程の問い合わせがきますが、それでこそ今はT’sagencyさんが1,000人程の勤怠管理で使っていただいています。」
「人材派遣会社さんが多いイメージで、スタッフの方が数千人を超える企業さんが多いですね。位置情報も連動しているため、本当に出社しているかがわかります(笑)」
――少しドキドキするサービスですね(笑)T’sagencyさんの鎌田代表とは以前からお付き合いが?
井上さん「もう6年程前から付き合いがあります。我々が前身のシステムエンジニア派遣の会社を作る最初の時に彼は派遣で来ていて、そこで出会いました。6年程の付き合いにはなりますが、会ったのは昨日が初めてです(笑)」
⇒株式会社LiNewの具体的なサービス紹介はこちらをご覧ください。
ここからは、株式会社LiNewの熊本現地視察ツアー1日目の様子を時系列に沿って紹介します。
視察ツアー1日目は、芦北町役場の訪問からスタート。熊本空港から車で約1時間の葦北郡芦北町は、すぐ近くに山と海を感じられる自然が豊かな場所です。
和気あいあいとした雰囲気の中で話は進み、さまざまな情報交換が行われました。
芦北町役場の中を散策。議長席に座るという貴重な体験もしてもらいました。
代表取締役COOの井上さんは、芦北町に訪れた第一印象として、「山や海のロケーションが想像を遥かに超えて凄かった」と回答。圧巻の絶景に驚かれたようです。
芦北町にある御立岬公園では、海からの風と絶景の自然を感じながらゴーカート体験ができます。芦北町の環境を知ってもらうため、株式会社LiNewの2人も体験することに!
1周1,060mのゴーカート体験は、子供はもちろん大人も楽しめます。
幸いにも、この日は抜群の快晴!絶景を眺めながら初めてのゴーカート体験を楽しみました。
「風と遊ぶ」という言葉がふさわしい程、海から気持ちいい風が吹いています。ゴーカートで走りながらも気持ちいい風を感じられるため、大人でも満足感は高いですよ!
続いては、同じ芦北にある『芦北サテライトオフィス計石』への視察です。
こちらは廃校になり使われていなかった学校を改修したサテライトオフィスで、一部は進出企業のために活用されています。
コワーキングスペースもあるので、一般の方がテレワークとして利用することも可能です。
海に面したサテライトオフィスなので、ベランダからの眺めは絶景です。潮風の香りと風を五感で感じながら仕事ができるため、集中しやすいオフィス環境となっています。
西本さんと井上さんは、興味深そうに各教室を周り環境をチェックしていました。
いい感じに空腹になったので、ランチを食べに芦北町にある『味富家』へ。
リーズナブルな価格で芦北の海の幸を堪能できる味富家では、旬の幸を堪能できます。絶品の料理に舌鼓を打った後は、車で次の目的地へと向かいます。
芦北町の視察が終わった後は、人吉市へと移動しました。
人吉市にある町・人・仕事を結ぶ総合交流館の“ひとりば”では、コワーキングスペースとして提供されている『Camping Office osoto』を視察。
豊かな自然環境の中にあるコワーキングスペースで、新しいワークスタイルが体感できる場です。なんと、施設内にはテントが張られています。
施設のすぐ前には球磨川が流れています。雄大な景色を眺めながら、株式会社LiNewのお二人もリラックスしているようです。
その後は熊本市内へ移動し、夜ご飯を食べて1日目は終了となりました。
ここからは、株式会社LiNewの熊本現地視察ツアー2日目の様子を時系列に沿って紹介します。
熊本現地視察ツアー2日目は、益城町のConnetからスタート。
Connetは熊本駅からのアクセスもよく、年中無休でいつでも利用できるコワーキングスペースなので、多くの方が気軽に利用できる施設です。
和室やテラス席などの集中ゾーンがあり、キッチンなどもありますので長時間の滞在場所にすることも可能です。益城町役場の方と和気あいあいとした雰囲気で話が弾んでいます。
その後は熊本市内にある県庁を訪問し、企業誘致や事業内容、熊本県が抱える課題など、さまざまな情報交換を行いました。
熊本県庁前に広がる並木道で記念写真をパシャリ。昨日に続き、今日も快晴です。
その後は、大津町役場を訪問しました。
熊本現地視察ツアーでは、さまざまな地域の方と触れあい、現地へ行かなければわからない町の雰囲気や環境を肌で感じることができます。
大津町でも現地の方と触れあい、情報交換を熱心に行っていました。ここで2日間に渡る熊本現地視察ツアーは終了となります。お疲れ様でした!
最後に、株式会社LiNewの2人に熊本現地視察ツアーの感想をインタビューしてみました。
――視察ツアーに参加した経緯や目的を教えてください。
井上さん「まずは、顧客がいる九州の福岡や熊本に拠点を一つ作りたいということ。そして、うちのエンジニアがもっと自由に働けるようにしたいと考えました。渋谷のコンクリートジャングルの中で仕事をするよりも、今はリモートワークで自由に働く場所を選べるので、その一つの拠点として熊本の大自然の中で仕事ができるような環境を作るのもいいなと考え、視察ツアーに参加しました。」
――今回の視察ツアーで期待していたことは何ですか?
井上さん「期待していたこと…やっぱりご飯とお酒ですかね(笑)」
――食を含めた職場環境も大切ですよね(笑)今回の視察ツアーでは、芦北、人吉、益城などを回りましたが、それぞれの第一印象を教えてください。
井上さん「芦北は自然が凄かったですね。山もそうですが海が想像していたロケーションよりも遥かに凄くて、「こんなに海が近いんだ」と魅力的に感じました。」
「人吉は川が印象的でした。ここで仕事がしたいと思えるロケーションで、欲をいえば屋上を使えたら最高でした。でも、全部よかったです。」
「益城町はイメージが違うと感じましたね。住宅街にある印象で、他の2つの施設に比べると若干ですが自然が近くに感じられないと思いました。仮説住宅を有効活用している点はいいですね。」
――今回の視察ツアーで熊本県を働く場所として選ぶメリットは感じられましたか?
井上さん「めちゃくちゃ感じられました!行政の補助、食、自然。働き手にとっては良いこと尽くしなのですごく魅力的です。」
――今回の視察ツアーでビジネスに伴う新しい発見や可能性を見つけることはできましたか?
井上さん「どこの企業も町もエンジニアの需要は高いんだなと感じました。我々のサービスを通じて社会貢献とまでは言い過ぎですけど、ある程度の貢献はできると確信しています。」
「また、こういった大自然の環境の中で仕事をすれば、新しいサービスが生まれやすいんじゃないかと思います。ずっとオフィスにいるよりも、自然に触れたりゴーカートで遊んで体を動かした方が、渋谷では生まれない新しい発想が出てくるんじゃないかと感じます。」
――熊本県への進出をさらにポジティブに考えられるようになりましたか?
井上さん「もうすぐにでもやりたいです!」
――熊本県は人も温かいですよね。
井上さん「そうですね。それに福岡県とかにもすぐに行けるところが良いですね。大分県に行けば温泉にも入れますし。熊本県は九州のへそと言われている位ですから、どこにでも行きやすいというところも魅力的です。」
――今回の視察ツアーでは自治体の方と会う機会もありましたが、印象はどうでしたか?
井上さん「皆さん本当に来てほしいんだなという気持ちを感じました。それに、本当に良い人ばかりで驚きましたね。あと、やはりIT誘致を掲げているというのもあると思うのですが、皆さんかなり勉強しているなという印象を受けました。」
「行政の人ってちょっと固いイメージがあるじゃないですか。「よそ者がきた」みたいな(笑)でもそういう感じが一切なくて、見定められている感じがないところも良かったです。」
芦北町、人吉市、益城町、大津町とさまざまな場所を現地視察した今回のツアー。今回、初めて熊本県の視察ツアーに参加した株式会社LiNewのお2人も、豊かな自然や食を楽しんでいました。
心身をリフレッシュしながら働ける環境が整っている熊本県では、積極的にIT企業の誘致を進めています。地方への進出を考えている企業様は、ぜひ現地視察ツアーへの参加をご検討ください。
Thank You!!
ご応募いただき
ありがとうございます!
内容を確認の上、
担当者からご連絡させていただきます。