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特集記事 2023.02.21
特集記事
2021.11.29
コロナウイルスの爆発的な感染を契機に日本政府が働き方の在り方として在宅勤務を推奨するようになり、これと同時に、”ワーケーション”や”テレワーク”という言葉を耳にする機会が格段に増えたのではないでしょうか?
これらはひとえに新たな働き方であるといえますが、ワーケーション・テレワーク以外にも多くの言葉が登場しており、混乱している方も多いかと思います。
今回の記事では、ワーケーションとテレワーク(その他関連キーワード)の違いを踏まえたうえで、ワーケーションにしかない特徴・メリット・デメリットをご紹介していこうと思います。ぜひ最後までご覧になってください。
ここではワーケーションやテレワークといったキーワードに関してひとつずつ丁寧に説明していこうと思います。ここで紹介する”新たな働き方”に関するキーワードは以下の通りです。
それぞれに関して詳しく見ていきましょう。
テレワークとは、”従来型のオフィスで働く”というワークスタイルと異なり、メインとなるオフィスから離れた場所に、メインオフィスと同等のオフィス環境を築き、そこで仕事を行うことを意味しています。
オフィス環境を築く場所は企業やそこに勤める社員によって違いがありますが、自宅やカフェ、コワーキングスペースなど、会社に認められた場所で仕事を行っている人は近年、急増しています。
メインオフィスのように固定化されている場所へ働きにいくわけではないので、仕事場に向かうまでの時間や空き時間、仕事をする環境の自由度などが変化し、これまでの就業形態では実現できなかった、新たな働き方と時間の使い方を両立できるようになるメリットがあります。
以下に紹介していくキーワードは、このテレワークの概念の中にあったり、テレワークの技術を応用して生みだされた制度だったりしますので、どのようにテレワークのメカニズムが組み込まれているのかを理解していってもらえればと思います。
在宅業務は、”在宅”という言葉が表すように、自宅にいながら仕事を行うこと(自宅の一部をオフィスとして利用すること)を意味しています。既に多くの方が在宅業務を経験なさっているかと思いますが、自室や書斎を使われる方、リビングやダイニングに書類を広げながら行う人などさまざまいます。
在宅業務で挙げられるメリットとしては、通勤する必要が一切無いため、会社へ向かうための出勤時間が丸々短縮できる点にあります。一方のデメリットとしては、他の家族と仕事空間を共有することになるため、家族の理解を得なければいけないことが挙げられます。この他にも、普段は体を休める・気持ちを落ち着ける場所としての自宅だと思いますので、オン・オフの切り替えが難しいという点も挙げられます。
ポケットWi-Fiやスマホのデザリング機能等のインターネットに接続するためのモバイル端末機器が急速に普及したため、取引先への移動中や外出先等でも仕事ができる環境を整えることができ、このように場所を選ばずに仕事を行えることを一般に”モバイルワーク”と呼んでいます。
モバイルワークの利点としては、何よりも場所を選ばずに仕事を実現できることが挙げられ、仕事に費やす時間を効率的に利用できるようになります。しかしながら、どこでも働けるようになる分、タスク・時間の管理や外部での企業情報の扱いなどに十分な注意を払わなければいけません。
また、会社側の立場からモバイルワークを考えると、労務管理が行き届かないというデメリットもあるため、完全なモバイルワークを導入するのが職種の関係上、難しいと判断する企業も見受けられます。
サテライトオフィスとは、本社・支社とは異なる場所に、仕事を行うために必要となる最小限の設備等を整えたオフィス環境を設けた仕事場のことを意味しています。サテライトオフィスを設置する場所によって、都市型・郊外型・地方型などのスタイルがあり、それぞれ一長一短の特徴を有しています。
都市型・郊外型の利点としては、未だ情報・取引のやり取りが集中している都心(都心付近)にサテライトオフィスを構えることとなるため、ここを起点に企業利益へとつながる案件が生まれやすいことが挙げられます。一方のデメリットとしては、企業側の視点に立った場合に、本社・支社が災害に見舞われると、サテライトオフィスも同様に災害に遭う可能性が高く、企業の再建を図るのに時間を要しやすいことが挙げられます。
地方型の場合には、一度の災害によって本社・支社・サテライトオフィスすべての仕事環境が壊滅する可能性が小さく、その点でリスク回避を狙えることが利点として挙げられます。一方のデメリットとしては、今の社会情勢では都心などから仕事を得るというスタイルをとっている方も多く、地方への安定的な業務の流れを築く必要があることが挙げられます。
今回の記事のタイトルにもなっているワーケーションですが、これは仕事を意味する「Work(ワーク)」と、休暇を意味する「Vacation(休暇)」の2つの英単語を組み合わせた造語であり、”働きつつも同時に休暇を過ごす”という意味を持っています。日本ではコロナウイルスの流行を契機に広がった節がありますが、アメリカでは2000年頃から普及を見せていた働き方でもあるのです。
そして、2019年には日本全国での積極的なワーケーション環境を築いていこうという動きから、「ワーケーション自治体協議会」という団体も発足されており、自治体を主導に首都圏の企業や労働者の地方への呼び込みを行っています。2021年10月現在では、1道22県、177市町村が参加しているように、会員自治体が200を超え、益々勢いを増していることが見受けられます。
ワーケーションと似た意味合いを持つ部分がありますが、リゾートワークとは、ワーケーションの中でも特に、リゾート地で休暇をとりながら仕事を行う働き方であると認識いただければいいかと思います。
ワーケーションとの違いとしては、基本的にリゾートワークは自治体が関与することの少ない、より旅行の側面が強いワークスタイルを指す傾向にあります。
前章にて、働き方にさまざまなものがあることがお分かりいただけたと思いますが、では”ワーケーションならでは”の特徴とはどのような部分にあるのでしょうか?ここでは、その点について詳しくご説明していこうと思います。
主な特徴には以下のものが挙げられます。
それぞれに関して詳しく見ていきましょう。
従来の就業形態では、有休を消化できずにいる従業員は決して少なくないのではないでしょうか?法改正によって、勤務日数に応じた有休取得を社員に徹底することが企業に義務付けられましたが、いざ有休を利用する社員の立場になると、回りの社員の目など精神的負担が無いとも言い難いです。
一方のワーケーションは休暇を兼ねて仕事ができる働き方であるため、上記に挙げた課題を解決する糸口になると考えられています。また、休暇シーズン中の社員の一斉休暇という形も回避しやすくなるため、企業の運営状態がコンスタントになりやすいという点も特徴的です。
ワーケーション自治体協議会が発足されているように、全国的にワーケーションのための環境整備を進めている自治体は非常に多いです。地域特有の観光施設と提携したワーケーションプランを提供している自治体もありますし、最近では、プランの内容もより多様化してきています。
このように休暇も兼ねられるような環境を整えるための全国的な潮流がありますので、利用者にとってはワーケーションがより魅力的なものになってきているといえます。
ワーケーションは”休暇を兼ねた”働き方であるため、この休暇をご家族みんなで楽しむことも可能となっています。有休を取得しようとするタイミングは家族の休暇シーズン(お子さんの夏休みなど)になるかと思いますが、「仕事の都合でどこにも連れていけない」という家族の悩みを解決する糸口にも十分になり得ます。
一方で、お子さんの目に立ってみると、普段とは異なる場所に出かけられる楽しみだけでなく、父親・母親の働く姿を身近で見ることもでき、新たな家族の姿に気付くきっかけにもなります。
ワーケーションに力を入れている自治体が増えてきていると先に説明しましたが、それは決してワーケーション環境のみに注力したものではなく、ワーケーションプランにも力を注ぎ魅力あるプランが増えつつあります。
一例としては、北海道が道内の市町と協同で行っているワーケーションプランは非常に魅力あるものとなっており、仕事をしながら”北海道の大自然を味わったりアクティビティを体験したりする”ためのプランと、北海道の大規模な農業を支えているスマート農業といった”最先端の技術を利用した産業を見学する”ためのプランが用意されており、利用者はさまざまなワーケーションを体験することができるようになっています。
このように、ワーケーションプランが充実してくると、利用者のみ、利用者とその家族でワーケーションというだけでなく、企業の社員研修を兼ねたワーケーションなどを行えるようになり、企業にとっても地域にとっても魅力あるものへと益々進化していくことが予想されます。
今回は、”ワーケーション”や”テレワーク”といったコロナの流行を機に広がったキーワードに関してご説明してきましたが、いかがだったでしょうか?さまざまなキーワードが”テレワーク”の概念のうえに成り立っていること、ご理解いただけましたか?
記事の後半ではワーケーションに着目してご説明しましたが、ワーケーションの魅力を感じてもらえたでしょうか?
ワーケーションは日本政府が全面的に後押しするように、全国的に大きな潮流が生まれつつあるので、読者の皆様にはぜひともワーケーションを利用してもらい、その魅力を実際に感じてもらえればと思います。
この記事が、読者の皆様がワーケーションに関する情報集めを積極的にするようになるきっかけとして役立ってもらえると嬉しく思います。
Thank You!!
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