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特集記事 2023.02.21
特集記事
2021.03.02
最近よく耳にするようになったワーケーションという言葉ですが、仕事(ワーク)と休暇(バケーション)を組み合わせた造語で、場所にとらわれずに仕事を行うスタイルのことです。
2020年7月に当時の菅官房長官が観光戦略実行推進会議において、新型コロナウイルス感染対策をしっかりと講じている宿泊施設にかぎり、Go Toキャンペーンで宿泊料金の支援を行う、と述べたことで、ワーケーションの認知が広がっていきました。
もともとワーケーションは、2000年代からアメリカで始まった働き方とされています。アメリカでは日本と同様に有給休暇の取得率が低く、休暇中でも電話での会議やメールへの対応など完全に仕事を忘れての休暇にならないことが多かったため、旅行中などでも仕事を行うワーケーションが広まっていきましたが、日本では2017年ごろから一部の民間企業や自治体で行われるようになりました。
ワーケーションを利用することで、地方の観光地の経済復興に加え、長期休暇が取得しにくい業種でも有給休暇を取得する確率が上がることも期待されています。
日本の有給休暇の取得率は、世界19カ国中でも最下位ですが、ワーケーションによって有給休暇が取得しやすい環境が整うことは、社員の働きやすさにも繋がり、静かな場所で集中して仕事を行うことで効率もアップ、企業にとっても離職率の低下や採用時のアピールポイントにも繋がっていきます。
そんな魅力あるワーケーションですが、いざワーケーションを利用する際に快適に過ごすにはどのようなことに注意して宿を選べば良いのでしょうか。
本記事では、ワーケーションを快適に過ごすためのポイントと全国各地のワーケーションにおすすめのプランがある宿の実例をご紹介します。
まず、サラリーマンがワーケーションを利用するとなると、テレビ会議のシステムを導入するなど、会社と社員がそれぞれ環境を整備する必要があります。
テレワークなどが不慣れな方は、パソコンの接続などもスムーズに行えるようにしておきましょう。
旅館やリゾートホテルなどを利用してワーケーションを行うと、仕事をして疲れたら宿の温泉に入る、ランチやディナーは観光地ならではのグルメを楽しむ、観光を楽しむ日も作るなど、ちょっとした非日常を感じることができいつもなら思い付かないようなアイデアも浮かぶかもしれません。
そんなワーケーションを快適に過ごすためにはどのようなポイントに気をつければ良いのでしょうか。ここでは、ワーケーションで便利な持ち物と宿選びのチェックポイントをご紹介します。
旅先では普段とは違う環境になりやすいため、仕事の効率が落ちてしまう可能性もゼロではありません。そのため、いかにして仕事の効率をアップさせるかが肝心なのです。
ワーケーションを行う際には、普通の旅行の持ち物と仕事をするための道具を持っていく必要があります。
まずはワーケーションにおいて必要なものをご紹介します。
当然ですが、パソコンは必須アイテムです。ほとんどの場合会社から支給されているはずなのでわざわざ購入するようなことはないでしょう。そしてパソコン保護バッグですが、ワーケーションは移動が多いため大切なパソコンを壊してしまう危険性があるため、必須アイテムといえます。
さらにもうひとつ、パソコン本体だけではなく大切なデータを守るためにも耐衝撃対応の外付けSSDを準備しておく必要があります。
そのほかには、旅先での騒音対策としてノイズキャンセリングヘッドホン、個人用と会社用2つの携帯を1つにまとめることができるデュアルSIMスマートフォン、旅先でスムーズに充電を行うための小型充電器はワーケーションにおいて必須アイテムであるといえます。
以下はワーケーションにおいて持っていると便利なものです。
ワーケーションを快適に過ごすためのアイテムとしては、パソコンスタンドやスマホスタンドは今すぐに導入すべきでしょう。
パソコンスタンドを持っている人は意外と少ないですが、その効果は絶大です。画面の高さを上げることで視線を自然な位置に直し、肩こりの心配がなくなります。
スマホはテーブルに直置きの方が多いですが、スマホスタンドは画面を常に自分の方向に向けることができるため、非常に重宝するアイテムです。
そしてキーボードですが、なぜノートパソコンを持っていくのにキーボードが必要なのかというと、パソコンスタンドを使用すると、目線の位置が上がってしまうためキーボードが遠くなり打ちにくくなります。そのため、自宅で使用しているものと同じキーボードで対応すると打ちやすく、効率が落ちにくくなります。
マウスもキーボードと同様に効率を落とさず仕事に専念できるよう、普段と同じものを使用するようにしましょう。
そして最後にモバイルディスプレイですが、資料を見ながら作業をする際にわざわざアプリを切り替えなくても良いので仕事の効率が1.2倍程度上昇します。
これらのアイテムを使用することで、旅先でも仕事の効率をグンとアップさせることができるのです。
ワーケーションは、通常のテレワークとは違い、観光地やリゾートホテルなどの旅行先で休暇を兼ねて仕事をするのが特徴ですが、宿を選ぶときはどこに気をつけて選ぶべきなのでしょうか。
ワーケーションを利用した休暇で、パソコンからふと顔を上げると、美しい景色が広がっていたらそれだけでも癒されますが、仕事をしながら3日間から数週間程度の滞在ができるよう、以下のようなことに注目して宿を選んでみてください。
まずは宿の宿泊料金はワーケーションでなくても気になるところです。旅費や交通費については、経費として出張費扱いになるのか、個人が負担するのか、企業によって違ってくるのが現状ですので会社へ確認をしてみましょう。
食事も部屋でできるか、コンビニなどが宿の近くにあるかも注目すべきポイントですし、宿に温泉があったり、近くに海や森など自然を味わえるところがあるかも重要です。趣味ややりたいことをポイントに選ぶという方法もあります。この場合はまずはやりたいアクティビティを決め、近くにワーケーションができる宿がないかを探すことになります。
そしてリモートで仕事をするためには宿に無料のWi-Fiがあることは必須条件ですが、部屋も作業テーブルやプリンターの有無など、必要な機器があるか、どんな風に働きたいかを見極めて宿を選ぶ必要があります。
ただ、旅先の宿泊施設などのWi-Fiセキュリティの甘さから、仕事上のデータ漏洩してしまうこともあるため、パソコンに重要なデータが入っている場合は、Wi-Fi環境には十分注意しましょう。
毎日同じような風景を眺めていると、遠くへ出かけたい、リゾート地でのんびり過ごしたいなどと思うことがあります。しかし、仕事をしているとまとまった休暇を取ることはなかなか難しいものです。
そんな方におすすめなのがワーケーションですが、認知が広がった2020年以降、ワーケーションを掲げるプランを設定したり、PRを強化する宿が急増し、すでに観光地ではさまざまなワーケーションを受け入れるための設備や準備が進められている地域も増えてきています。
ここでは、ワーケーションにおすすめのプランがある宿を5つご紹介します。
那須高原の豊かな自然の中にあり、リモートワークやワーケーションによる長期滞在にも対応する多彩なコテージや貸別荘がある那須ハイランドパークオフィシャルホテル TOWAピュアコテージには、スイートルーム仕様のコテージやグランピング施設など140以上ものゲストルームがあります。
その中には、ロードレースチーム「那須ブラーゼン」が監修したサイクリスト用コテージもあり、愛車の保管場所や工具のセットまで完備。サイクリストにはぴったりの宿です。
ほかにも温泉付きの客室やペットと一緒に宿泊できる部屋など、多種多様な別荘の中から自分に最適な部屋を選ぶことができます。
長期滞在にも対応しているので、しばらく雄大な自然の中で仕事をしながらゆっくりしたいという方にもおすすめの宿です。
詳しくは那須ハイランドパークオフィシャルホテル TOWAピュアコテージ公式サイトをご覧ください。
都心から車で約100分のところにある軽井沢プリンスホテル ウエストは、Wi-Fiを完備し、リラックスして自然の中でリモートワークができる宿です。
ワーケーション用のプランも完備されており、個人やファミリー向けの短期滞在型プランやグループ向けの中期滞在型の連泊プラン、11連泊以上の長期滞在型プランなど、お客様のニーズに合わせた充実したプランが用意されています。
ワーケーションで滞在すると、ラウンジ利用時のソフトドリンク半額、レンタルサイクル利用無料、軽井沢プリンスホテルゴルフコース1日1回プレイ無料などさまざまな特典があるので非常におすすめです。
軽井沢・プリンスショッピングプラザまですぐの便利な立地なので、リモートワークの合間にショッピングを楽しめるのも嬉しいポイントです。
詳しくは軽井沢プリンスホテル ウエスト公式サイトをご覧ください。
ラベンダー畑で有名な富良野にあるふらの田園コテージ ヌプリは、北海道らしいのどかな自然の中にあるオレンジ色が目印のコテージです。
晴れた日はふとパソコンから目を上げるとコテージから雄大な十勝岳連峰を望むことができ、時間に追われる都心での生活を忘れることができます。
2018年にオープンしたコテージは3棟あり、それぞれ1棟単位で借りられます。室内は木の温もりを感じられる造りになっており、明るくほっとするような空間です。
清潔感のあるバスやトイレなどの設備はもちろんのこと、キッチンも充実、ロフトや屋外ウッドデッキもあるので、長期滞在でも快適に過ごすことができるのではないでしょうか。
コテージから車で10分程度のところに、一面ラベンダーが咲き誇るファーム冨田があり、4月中旬から10月中旬にかけて見頃となっているため、仕事の合間の息抜きにぴったりです。
詳しくはふらの田園コテージ ヌプリ公式サイトをご覧ください。
仙石原の広大な森林に囲まれた箱根リトリートföre(フォーレ)は、北欧テイストの内装と豊かな自然が仕事で疲れた心を癒してくれる宿です。
敷地が広いため、気分転換の散歩が楽しく、仕事場の選択肢が充実しているのも魅力のひとつです。リラックスして仕事がしたいときはコーヒーや天然酵母パンを楽しめるcafe&loungeで、集中して仕事をしたいときはワークスペースとして開放している静かな会議室で、気分に合わせて選べるのが嬉しいポイントです。
ワーケーション用のプランとしては、リトリートワーケーションプランがおすすめで、連泊するほど料金がお得になり、2泊目以降は人気のブッフェでの朝食が無料になる特典付きです。ブッフェを避けたい方には、別容器に盛り付けした料理をルームサービスとして部屋に運んでもらうこともできるので、感染対策もバッチリです。
詳しくは箱根リトリートföre(フォーレ)公式サイトをご覧ください。
雄大な阿蘇の外輪山を見渡す大自然の中で仕事ができる阿蘇リゾートグランヴィリオホテルは、天然温泉やゴルフ場、岩盤浴などの充実した施設が魅力です。
エステやマッサージも完備しているので、パートナーとのワーケーションでも相手を退屈させることなく仕事の時間を設けることができます。
近くにある阿蘇ネイチャーランドでは、パラグライダーや熱気球、マウンテンバイク、ウォーキングなどアウトドア全般を体験することができるので、家族連れにもぴったりです。
食事は新型コロナ感染予防対策を十分に行い、朝食はメニュー豊富な和洋バイキング、昼食はメニューオーダー定食形式、夕食は和洋御膳形式でゆっくりと料理を堪能することができます。
チェックアウトは11時なのでゆったり帰り支度ができるのもワーケーション向きといえます。
詳しくは阿蘇リゾートグランヴィリオホテル公式サイトをご覧ください。
ワーケーションを快適に過ごすためのポイントと全国各地のワーケーションにおすすめのプランがある宿の実例をご紹介しました。
新型コロナウイルスの感染拡大によって広がった新たな働き方であるワーケーション。現在のワーケーションは、三密を回避し、仕事の時間や場所にとらわれない概念として捉えられていますが、多くの人がワーケーションを活用することで、受け入れる地域の活性化にも繋がります。
2020年6~7月にJTBと日本航空が実施したワーケーションの効果検証実験の結果によると、ワーケーションは仕事の生産性を向上させ、心身のストレスを軽減する効果があることがわかりました。
仕事の環境を変え、パフォーマンスを上げたい方やストレスを緩和したい方は、この機会にワーケーションの利用を検討してみてはいかがでしょうか。
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