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特集記事 2023.02.21
特集記事
2021.03.04
働き方改革や新型コロナウイルス感染症の感染拡大などの影響もあり、時代とともに働き方には多様性が求められるようになってきました。コロナ禍で急速に普及したリモートワークですが、その中でも注目されているのが、休暇と併用して旅行先で仕事をするワーケーションです。
外出の機会を減らすために急速に普及したリモートワークですが、こうした動きに伴って人々の生活や仕事、旅行における概念が変化し、自宅でなくても休暇を取りながら仕事をするという柔軟な考えを取り入れる人が増えてきています。
旅行に関しては長引くコロナ禍において、仕事をする場所にこだわらなくても良いと考える人が働き盛りの世代を中心に多くなっていることも影響し、最近は密閉、密集、密着の三密が避けられること、安心安全に旅行ができることなどで選択する傾向が強まっています。
こうした安全を重視した意識の高まりとともに、リモートワークの枠を超え、リゾート地や地方などの普段のオフィスとは異なる場所で働きながら休暇を取得する仕組みであるワーケーションが新しい働き方として注目されているのです。
しかしながらワーケーションは仕事と休暇を両立するという以外では具体的な滞在のイメージはほとんど議論されていないのが現状であるため、働き方の自由度が高まる一方で、個人の課題としては仕事と休暇の区別の付け方が難しい、普段より仕事の効率が下がるなどの点、企業の課題としては労務管理が難しい、仕事環境の整備の問題など、注意すべき点が多く存在していることも事実です。
そこで重要になってくるのが、ワーケーションを行う施設です。ワーケーションがニュースタンダードとなりつつある今、全国各地にはさまざまなワーケーション、リモートワーク用の施設が誕生しています。しかし、実際にワーケーションを実行したいと思っていても、どのように施設を選んだら良いのか迷ってしまう方も多いのではないでしょうか。
本記事では、ワーケーションを検討している方のために、ワーケーション先の選び方とワーケーションに向いている施設とはどのようなところか、そしてワーケーションに向いている施設を具体的に5つご紹介します。
休暇も兼ねてオフィスや自宅以外のリゾート地や地方などいつもと違う環境で仕事をするワーケーションですが、興味があっても具体的にどのようにワーケーション先を選んだら良いのかわからないという方も多いのではないでしょうか。
ここでは、具体的なワーケーション先の選び方をご紹介します。
サテライトオフィスとは、企業や団体の本社や拠点から離れた場所に設置されたオフィスのことです。
総務省は地方公共団体のサテライトオフィス誘致の取り組みを「お試しサテライトオフィス」事業などで支援しているため、都市部に本社を持つ企業が地方にオフィスを作ることが増えてきました。地方自治体が誘致、関与したサテライトオフィスの開設数は、令和元年度末時点で654箇所にのぼります。
総務省の公式ホームページでは、キーワードや地域からお試しサテライト地を探すこともできます。
最近ではワーケーション専用の施設も増えていますが、ホテルでも独自のワーケーションプランを設けているところもあり、ワーケーションを快適に過ごせるサービスが用意されています。
ワーケーションプランには、個人向けのものとファミリー向けのものがあり、自分のためのご褒美として美味しい食事やスパでくつろぐことができるプランや、自分が仕事をしている間に家族がアクティビティを楽しめるプランなどを用意しているホテルもあります。
ホテルによってさまざまなプランやサービスがあるので、自分に合ったプランを探してみましょう。
新型コロナウイルス感染症の拡大により、現在は国内でのワーケーションが主流ですが、コロナ禍以前よりワーケーションを推進しているJTBでは、2019年に海外でのテレワーク制度「ワーケーション・ハワイ」を導入するなど、日本以外でのワーケーションを応援しています。
テレワークスペースやアクティビティなども充実しているため、開放的な空間で普段思い付かないようなアイデアが浮かびそうです。
新型コロナウイルス感染症が終息した際には、海外でのワーケーションを検討してみてはいかがでしょうか。
ワーケーションはメリハリのある環境で行うことが重要なため、仕事とプライベートを明確に区切れる環境を探す必要があります。
上記では、地方自治体が誘致しているサテライトオフィスや、国内外でのホテルを利用したワーケーションなどをご紹介しましたが、ここではどのような点に注意してワーケーション施設を選べば良いのかをご紹介します。
ワーケーションでは、ホテルなどで提供しているWi-Fiを利用して仕事を行う方も多いですが、宿泊施設のリモートワーク環境が十分に整備されていないために、部屋まで電波が届かない、通信速度が遅いなどのトラブルで思うように仕事が進まないということもあります。
そのため、部屋以外にワーキングスペースが完備されている、各部屋でネット環境を快適に使えることを売りにしているなど、仕事ができる環境であることを確認する必要があります。宿泊施設によっては、高セキュリティのWi-Fi環境やプロジェクター、ホワイトボードなどを用意したミーティングルームなど、施設が充実しているところもあります。
また、家族と行くワーケーションで特に小さい子どもがいる場合、同じ部屋で仕事をするのが難しいこともありますので、専用の仕事スペースがあるところを選んだ方が良いでしょう。
自然や観光スポットなどでリフレッシュしながら仕事をするのが、ワーケーションの醍醐味です。そのため、ワーケーションを利用する際は、観光地やアクティビティスポットへのアクセスは非常に大切です。
現地に行ってから焦らないためにも、事前に観光スポットにアクセスしやすい公共交通機関や、宿泊施設に送迎システムがあるかなどを確認しておくことをおすすめします。
そのほかにも、近隣の観光スポットや交通案内などが記載されている案内マップなどを用意しておくとスケジュールを組みやすくワーケーションを楽しむことができます。
観光スポットや仕事だけではなく、その地域ならではの暮らしを体験できるのもワーケーションの魅力のひとつです。
環境活動やボランティアなどの体験や活動をプランに盛り込んでいる宿泊施設もあります。
ワーケーションは通常一泊ではなく、長期で滞在することが多いです。そのため、宿泊施設によっては連泊すると割引になったり、ワーケーション専用価格で長期間滞在できるようなプランが用意されている施設もあります。
また、3日間以上滞在する場合などは、キッチンや洗濯機などの生活用具が完備されている施設を選ぶと便利です。
ワーケーションは、日本では導入および認知されてから日が浅いこともあり、まだまだ課題の多い働き方ですが、実際にワーケーションを実施した方からは満足の声も上がっているため、ぜひ実践してみたい働き方です。
いつもの仕事を観光地でこなし、余暇は自由に過ごすことのできるワーケーション。ここでは、そんな魅力的な働き方を実現する施設を5つご紹介します。
国内有数の山岳リゾート地である長野県北安曇郡白馬村にある白馬リゾートテレワークは、白馬岩岳エリアで複数のスキーリゾートやリフトを運営する白馬観光開発が提供する新しい滞在スタイルです。
白馬岩岳エリアの宿泊施設やワーキングスポットとして使える複数の施設が提携し、絶景を目の前にリモートワークをこなすという体験もできます。
各宿泊施設のプランには、1泊から料金設定が設けられており、白馬岩岳ゴンドラリフト乗車券付きなどのパック料金も用意されています。
標高1,280m地点に広がるテラスでリモートワークができるという非日常な体験もでき、仕事が終わればすぐに自然を楽しめるようなワークスタイルを叶えることができます。電源やWi-Fi完備のワーキングスペースや、雨天時にはレストハウス内も利用可能なので安心です。
長期滞在客向けに作られた宿泊施設や村内での移動のためのレンタカープラン、自転車長期貸出プランなども準備されているため、移動の手配もスムーズです。
詳しくは白馬リゾートテレワーク公式サイトをご覧ください。
WORK×ation Site 軽井沢は、JR軽井沢駅から車で約5分、徒歩で約14分のところにある緑に囲まれた施設で、六本辻ラウンドアバウトに面する三菱地所が運営しています。
ベーカリー&レストラン沢村旧軽井沢をはじめとした軽井沢銀座商店街やチームビルディングアクティビティなどにも近く、東京からの日帰りも可能な魅力的な立地です。
Wi-Fiはもちろんのこと、プロジェクターやモニター、ホワイトボード、文具なども貸し出しているので仕事がはかどること間違いなしです。
現在は新型コロナウイルス対策として調理器具などは備え付けられていませんが、キッチンもあるため、よりカジュアルにゆったりと過ごすこともできます。
ほかにも、屋外には息抜きや簡単なミーティングを行うことができるリラックススペースを完備。さまざまな利用形態に対応可能なワーケーション施設です。
詳しくはWORK×ation Site 軽井沢公式ホームページをご覧ください。
静岡県伊東市の自然豊かな伊豆高原に位置する伊豆ハウス・ラグジュアリーログ暖炉は、カナダ産の高級木材を使用した贅沢なログハウスです。
こだわりは木材だけではなく、高級ホテルでも使用されているシーリー社製のベッドを用意。天井は高く開放的な作りで、リラックスして過ごせるように設計されており、冬には薪ストーブがログハウス内を優しく温めます。
近隣にはアクティビティ施設も豊富にあり、乗馬やイルカとの触れ合い、ダイビング、バイクツアー、シュノーケリング、サーフィンなども楽しめるので、家族連れやパートナーとのワーケーションにも非常におすすめの施設です。
さらに、開放感あふれるテラスではバーベキューもできます。タープがあるため雨の日でも安心です。
ログハウス内のダイニングテーブルでは囲炉裏で炉端焼きを楽しむこともできます。夜は伊勢海老や鮑などの伊豆海鮮やジビエの炭焼きをつまみにしてお酒を飲むなど、伊豆グルメを存分に味わうことができるのも魅力です。
冷蔵庫や各種調理器具、洗濯乾燥機も利用可能なので、長期滞在向けのワーケーション施設といえます。
詳しくは伊豆ハウス・ラグジュアリーログ暖炉公式サイトをご覧ください。
金沢駅から歩いて10分のところにある一軒家Asobi旅音は、最大6名まで宿泊できる一棟貸しの施設です。閑静な住宅地に位置しているので、静かに仕事に集中したい方におすすめのワーケーション施設です。
家族連れも楽しめるようにカラフルな壁紙にしてあり、インテリアなどにも工夫を凝らし、2階の寝室にはハンモックを設置するなど、子供が喜ぶ仕掛けが施されています。
Asobi旅音から歩いて10分の場所には、同じ会社が運営しているコワーキングスペースcrasco旅音があり、Asobi旅音の宿泊者は無料で利用することができます。
Wi-Fi、キッチン、洗濯機も完備。コンビニも歩いて5分のところにあるので、長期滞在したい方にもおすすめの施設です。
詳しくはAsobi旅音公式サイトをご覧ください。
Camping Office osoto Hitoyoshiは、熊本県人吉市にある有料会員制のコワーキングスペースです。
スノーピークビジネスソリューションズが提唱するosotoのノウハウを活かした、新しいワークスタイルを体感できる施設です。
施設内には源泉掛け流しの温泉施設が併設されており、男湯、女湯のほかに家族風呂もあるので、旅の疲れを温泉で癒すことができます。(※令和2年7月の豪雨災害によって温泉は現在休業中)
会員登録は、人吉市コワーキングスペース利用規約を確認のうえ、人吉市コワーキングスペース独占利用許可申請書・同意書に記入してからosoto Hitoyoshiにて登録を完了します。
詳しくはCamping Office osoto Hitoyoshi公式サイトをご覧ください。
ワーケーションを検討している方のために、ワーケーション先の選び方とワーケーションに向いている施設とはどのようなところか、そしてワーケーションに向いている施設を具体的に5つご紹介しましたが、どのような場所でワーケーションをするべきなのか、お分かりいただけたでしょうか。
最近では新型コロナウイルス感染症の拡大により在宅ワークを推進する企業が増加し、ワーケーションに関しても以前より認知度が上がってきています。
ワーケーションの施設は、自治体が誘致している場合や宿泊施設が専用プランを設けている場合もありますが、宿泊施設は普通のホテルを利用し、その付近のコワーキングスペースを利用してメリハリをつけるなどの方法もあるので、自分に合ったプランを選択するようにしましょう。
ワーケーションの実施を検討している方は、ぜひ本記事を参考に施設を選んでみてくださいね。
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