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特集記事 2023.02.21
特集記事
2021.11.24
コロナウイルスの流行を契機に、半ば突発的な形で企業導入された”テレワーク”。この言葉を聞くようになって、日本政府からの推奨が行われるようになってから随分と日数が経過し、テレワークをご経験なさった方も非常に多いのではないかと思います。
”職場以外の場所で働く”という従来にはない新たなワークスタイルは、会社へと出社しなければならない負担・時間を削減できるとともに、新たに生まれる余剰の時間を自由に活用できるという利点から、テレワークの良さを実感された方も多かったことでしょう。
このような利点が挙げられるテレワークですが、出社のために歩く、といった普段何気なく行っていた”体を動かす”という行為が失われてしまうというデメリットがあることも留意しなければいけません。
意識的に体を動かす(運動する)機会・時間を設けなければ運動不足になってしまうことはもちろん、最悪の場合には健康障害をきたしてしまう恐れもあります。
そこで、今回の記事ではテレワーク期間中に運動不足になってしまう原因と解消法、厚生労働省が推奨しているテレワークにおける適切な作業環境に関してご説明していこうと思います。ぜひ最後までご覧ください。
テレワークの良さを実感する一方で、普段と異なる環境での業務によって体の調子を崩したという方もいらっしゃることかと思います。事実、ある商会が実施した「テレワーク環境における身体的疲労」に関する調査によると、「あなたは現在、テレワークで疲労が蓄積していると感じますか」という質問に対し、大なり小なり、疲労を感じていると回答した人が4割を占める結果となりました。
では、そのような不調が現れてしまう原因はどこにあるのでしょうか?
テレワーク環境が運動不足や体の不調をもたらしてしまう原因には以下のものが挙げられます。
それぞれに関して確認していきましょう。
先ほど紹介したテレワークにおける身体的疲労に関する調査で、疲労を感じていると回答した人たちが、疲労を感じた理由として挙げたのが、「自宅の環境が長時間働くのに適した状態になっていないから」というものであり、この理由は全回答のうちの約4割を占める結果となりました。
従来の働き方では、自宅という環境はくつろいだり疲れを取り除くための場所であったものの、テレワークへと移行したことによって、自宅に働く場所としての機能を備えなければいけなくなりました。
しかしながら、これまでに自宅で使っていた家具類はオフィス家具と比較して、機能面で色々と異なるため、これが身体的・精神的な負担を掛けてしまっているようです。
テレワークを更に細かくみてみると、サテライトオフィスやコワーキングスペースを利用したり、時にはワーケーションとして休暇地で働いたりするスタイルがありますが、テレワークの中でも特に在宅勤務をする場合には、仕事から生活までのすべてが自宅で完結するようになるため、移動距離が自然と少なくなってしまいます。
従来の働き方で必然的に発生していた移動距離がテレワークによって失われることが運動不足を招く大きな原因になると考えられています。
会社で働いていた従来の働き方の場合には、業務の都合上、席を立ったり、他の部署まで足を運んだりと、会社の中でもそれなりの移動が行われていました。
しかしながら、テレワークとなると、チームメンバーへの情報共有、取引先への連絡など、そのすべてをネットワークを通じて行うこととなるため、基本的にデスクに腰掛けてパソコンの前に向き合うことばかりとなりがちです。
長時間に亘って同じ姿勢で、あまり動かずに作業することが増えたことによって、運動不足につながっている可能性があるのです。
テレワーク中に運動不足が生じてしまう原因が明らかになったところで、次にこの運動不足を解消する・運動不足を予防するための方法をご紹介していこうと思います。
運動不足の解消におすすめの方法としては以下のものが挙げられます。
それぞれに関して詳しく見ていきましょう。
業務をする中で体に掛かる負担を少しでも軽くするために、まずはテレワークのための快適な環境を整えるところから始めてみましょう。
まずは、自分が楽な姿勢で作業に臨めるように、椅子やテーブルの高さを調整してみましょう。高さを調整できるテーブル・椅子などがない場合にはテレワークのために買い揃えるというのもひとつの手ですが、テーブルが低いと感じるのならばテーブルの上にローテーブルを置いてみる、椅子の座面が低く感じるならば座面に座布団やタオルを敷いてみて高さを出すようにしましょう。
この後にも紹介していますが、厚生労働省から従業員がテレワークを行う際の心身の負担を軽減するとともに、従業員が支障なく仕事を行うことができるように、テレワークの環境に関してまとめたガイドラインも発行されています。お時間の許す際にはぜひそちらもご覧になってください。
自宅にあるテーブルや椅子が適さない場合には、スタンディングデスクを取り入れてみるのはどうでしょうか?このデスクは天板ごと高さを調整できるようになっているデスクですので座り姿勢だけでなく、立ち姿勢での高さにも合わせられるようになっています。
そして、立ちながら業務を行うというのは、最初のうちは脚がすぐに疲れてしまい長く続かないかも知れませんが、立ちながらの作業が眠気の防止に役立ったり、業務の中で自然と全身の筋肉を使うために無意識で運動が行われ運動不足の解消につながったりというように、運動不足を解消するうえでは非常に有効な方法でもあります。
人の目を気にする必要のない自宅で業務ができるわけですので、仕事は座って行うものと考える頭を柔軟にして、立ちながら作業をするということにもチャレンジしてもらえればと思います。
仕事の合間や休憩時間、仕事が終わった後に意識的にウォーキングを取り入れてみるのもおすすめです。自宅の周りを散歩がてらウォーキングするだけで、運動不足の解消につながることはもちろん、手軽に気分をリフレッシュすることができるかと思います。
テレワークの働き方は先に触れたように、長時間に亘って同じ姿勢で業務に取り組みがちです。ですので、テレワーク中の仕事の合間でストレッチを行い筋肉を伸ばすことによって、体が凝り固まってしまう問題を未然に防止することができるようになります。
テレワーク中に運動不足が生じてしまう原因と、運動不足を解消するための方法をご紹介しましたが、テレワークの環境が適切でないことから健康障害を起こしてしまう方もいらっしゃいます。
このような問題を解決するために、厚生労働省からは「テレワークの適切な導入及び実施の推進のためのガイドライン」というものが発行されており、その中ではテレワーカーの健康を維持するためのテレワークの作業環境整備に関する説明も行われています。
ガイドラインで説明されているテレワーク環境の整備に関するポイントは以下のようにまとめられます。
◆テレワークに使用する部屋
◆窓
◆照明
◆室温・温度
◆机
◆椅子
◆PC
テレワーク環境が十分に整っていないばかりに、ストレスを感じてしまい体に不調が現れるのも問題であることはもちろん、仕事に対するモチベーションの低下や、業務パフォーマンスの低下を起こしてしまうことあります。
意識的に運動不足を解消することももちろんですが、普段テレワークとして利用する環境も快適に仕事を行えるように整えておくようにしましょう。
ここまで、テレワーク環境における運動不足が発生してしまう原因、運動不足を解消するための対処法、厚生労働省が推奨しているテレワーク環境の整備ポイントに関してご説明してきましたが、いかがだったでしょうか?
冒頭で触れたように、新たな働き方には数多くのメリットがありますが、このメリットをより大きく享受するためには、運動不足の発生といったデメリットを小さくすることが大切となります。
テレワーク・在宅勤務体制の普及によって、多くの従業員が運動不足に陥り「コロナ太り」という言葉が登場するにも至りました。運動不足、これに続く肥満は万病のもとにもなってしまいますので、今回の記事で紹介した運動不足の解消法、テレワーク環境の整え方を積極的に取り組んでみてもらえますと嬉しく思います。
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