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2021.11.18

テレワークとリモートワークの違いは?3種類の勤務形態を詳しく解説

最近とくに耳にする機会が増えてきた「テレワーク」と「リモートワーク」。

多様な働き方を実現できる施策として政府が推奨しているテレワークですが、似たような言葉でリモートワークというものがあります。皆さんも普段から何となく同じような意味で使い分けているかと思いますが、双方に明確な違いはあるのでしょうか?

この記事では、テレワークとリモートワークの違いを解説していきます。それぞれがどのように意味が違うのかを知りたいという方は、ぜひ最後までご覧ください。

テレワークとリモートワークの違い

テレワークとリモートワークの違い

はじめに結論からいうと、テレワークとリモートワークに明確な違いはありません

英語でテレワークは「tele(離れた)とwork(働く)」を組み合わせたもので、リモートワークは「remote(遠隔)とwork(働く)」を合わせたもの。それぞれで似たような言葉ですが、異なる定義を持っていることは確かで、状況により何となくの使い分けもされています。

まずは、テレワークとリモートワークのそれぞれの定義から紹介していきます。

テレワークの定義

テレワークは厚生労働省の関連組織であるテレワーク協会により、以下のように定義されています。

テレワークとは、情報通信技術(ICT = Information and Communication Technology)を活用した、場所や時間にとらわれない柔軟な働き方のことです。

出典:日本テレワーク協会

この定義はリモートワークにも当てはまるといえば当てはまります。しかし、リモートワークではなくテレワークという言葉にこのような定義が定められているのです。

また、テレワーク協会はテレワークの勤務形態として3つの働き方を紹介しています。こちらは詳しくは後述しますが、リモートワークにはこのような定義はありません。

つまり、テレワークとはオフィス以外の場所でICTを駆使しながら働く方法を指す言葉です。新型コロナウイルス感染拡大の影響で流行した在宅勤務もテレワークに該当します。

リモートワークの定義

テレワークと同様にオフィス以外の場所で働くリモートワーク。

主にIT業界やフリーランスの間で使われている言葉ですが、リモートワークはテレワークが普及してきたタイミングで自然発生的な感じで流行した言葉です。そのため、上記で紹介したテレワークのように明確に働き方の定義が定められていません

一般的な使い分けとしては、企業に属している方がオフィス以外の場所で働いている場合にテレワーク。企業に属していないフリーランスの方が自宅などで働いている場合をリモートワークと呼ぶ場合が多いです。

しかし、これも決められた定義があるわけではありません。何となくの使い分けがされてはいるものの、テレワークもリモートワークもICTを活用して働く方法を指す言葉です。

ICTの使用有無で区別する

前述したようにテレワークとリモートワークには大きな違いはありません。しかし、ICTを活用した働き方という部分で使い分けを行う場合があります。

テレワークは定義のなかに「ICTを活用した」と記載されているため、ICTを活用せずにオフィス以外の場所で働いている方はテレワークではないともいえます。つまり、ICTを活用せずに遠隔で業務を行っている方はテレワークではなくリモートワークであるといえるのです。

しかしながら、オフィス以外の場所で働いているにも関わらず、まったくICTを活用していないとは考えにくいですよね。そのため、細かい分類などはせずにテレワークとリモートワークは混同して紹介されることがほとんどです。

テレワークによる3つの勤務形態

テレワークとリモートワークの違い

上記項目で軽く触れましたが、テレワークには3つの勤務形態があります。

  • 在宅勤務
  • モバイルワーク
  • サテライトオフィス勤務

一口にテレワークといってもさまざまな勤務形態がありますので、以下で詳しくそれぞれの特徴を解説していきます。

在宅勤務

在宅勤務とは、会社に出勤せずに自宅で仕事を行う勤務形態です。

従来まではデザイナーやエンジニアなどが対象でしたが、新型コロナウイルス感染拡大の影響により一気に普及し、多様な職種で在宅勤務を許可している企業が増えました。当然ですが在宅勤務はテレワークの含まれる勤務形態なので、ICTを活用して家で仕事をすることになります。

在宅勤務のメリットは通勤する必要がなく家で仕事ができるという点ですが、これが反対にデメリットになる場合もあります。集中力を維持できれば仕事に夢中に取り組むことができますが、家で監視の目がないためスイッチをオンにできないという方も少なくありません。

また、今まではコミュニケーション不足になるリスク、勤怠管理の難しさ、セキュリティリスクなどさまざまな課題はありますが、これらは社内規定によりルールを策定すれば解決できます。

新型コロナウイルスの感染拡大が落ち着いた後のポストコロナ時代の働き方としても、在宅勤務は高い注目を集めているもの。企業はメリットとデメリットを考慮したうえで再考する必要があります。

モバイルワーク

モバイルワークとは、自宅・オフィス・施設に依存しない働き方です。

最大の特徴は「どこでも自由に仕事をするスタイル」なので、在宅勤務のように必ず自宅で仕事をしなければいけないというわけではありません。たとえばカフェ、コワーキングスペース、地方に建てたセカンドハウスなど、ICTを活用しながらさまざまな場所で働けます。

営業職や経営層などに向いている働き方と言われており、ノートパソコンやスマホといった端末さえあれば仕事ができる方が実践できます。場所や時間を問わずに働くことができるため、作業効率と生産性の向上が期待できる働き方であるといえるでしょう。

しかしその一方で、在宅勤務と同様にオフィスで集まって仕事をするわけではないため、コミュニケーションが不足します。他にも、勤怠管理と業務管理が難しく、セキュリティリスクも常に付き纏う問題です。

サテライトオフィス勤務

最近とくに高い注目を集めているサテライトオフィス勤務とは、会社が通常のオフィスとは別の場所に設置したオフィスで働く方法です。多くは、東京都をはじめとする都市部に本社を構えている会社が、自然が豊かな地方へオフィスを構えるのが一般的です。

地方へサテライトオフィスを設置するメリットとしては、地方の活性化に貢献できる点と新しい雇用を生み出せる点にあります。働き口がなくて地方から離れる方は多いのですが、IT企業が進出することで雇用が生まれ、新たな人材を採用できます。その結果、地方から人が離れることがなくなるだけではなく、その場所へ多くのIT人材が住むことになります。

在宅勤務は自宅、モバイルワーカーは場所を問わない働き方ですが、サテライトオフィス勤務は企業が用意した地方のオフィス内で働きます。

自然が豊かな場所で環境が整っている場合が多く、今まで働いていた場所よりも開放感に溢れていることでしょう。自分の人生を豊かにするという意味でも、サテラライトオフィス勤務に興味を示している方は多くいます。

まとめ

テレワークとリモートワークの違いは理解できましたか?

明確な違いはないものの、定義がはっきりしているテレワークと自然発生的な感じで生まれたリモートワークでは意味が異なります。また、一口にテレワークといっても働き方は3種類に分類されており、それぞれで異なる意味や特徴を持つことがお分かりいただけたでしょうか。

熊本県では現在、積極的な企業誘致を敢行しています。芦北町にある「芦北サテライトオフィス計石」は旧計石小学校をリノベーションした海の見えるサテライトオフィスで、現在は東京都から進出してきたIT企業が仕事をしています。

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