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特集記事 2023.02.21
特集記事
2021.03.11
働き方改革の施行によって、企業のテレワーク化は急速に進んでいます。
場所を選ばず働けて出社する必要のないテレワークは、今まで通勤地獄であったり、残業ばかりしていた方にとっては天国のような働き方ではないでしょうか。
そんなテレワークの特性を活かして、現在日本では新しい生活様式が注目されています。
それは、『地方移住計画』です。都心部にある会社に出社する必要がないのであれば、いっそのこと田舎に暮らしてのんびり仕事がしたい。というような人が増え、すでに行動している方もたくさんいらっしゃいます。
この記事では、地方に移住してテレワークがしたい方のために、地方移住の魅力や、補助金など、有益な情報を紹介していきますのでぜひチェックしてみてください。
内閣官房が設置する『まち・ひと・しごと創生本部事務局』が、首都圏に住む方達を対象に行った意識調査では、なんと約半数の方達が地方移住に興味があると答えました。
理由としては、
などといった理由が多く寄せられています。
働き方改革と、新型コロナウイルスの感染拡大が重なり、働く方たちには多くの変化が生まれている印象で、そんな方達の多くは都心から田舎に移住をして、のんびりテレワークをしながら暮らしたいと考えているようです。
地方移住に積極的なのは、労働者だけではありません。企業や政府も、労働者の地方移住に積極的に取り組んでいます。
深刻な人口の減少、労働人口の減少、更には人口の東京一極集中により、地方の経済が全く活気がなくなってしまっているのが現状です。
その課題を是正するために、日本政府はさまざまな政策に取り組んでいます。
ふるさとテレワークとは、政府が積極的に提言している地方創生事業の一つで、都心部の企業の仕事を、地方のサテライトオフィス等の離れた場所でいつでも業務を行えるという新しい働き方です。
ふるさとテレワークが定着することによって、都心部から地方へ移住者が増え、地方が活気にあふれるとともに、労働者にとっても豊かな生活を手に入れることができるといった事業です。
この事業により、地方出身で親の介護により都心部への出勤が困難だった方の社会復帰や、子育てと両立するためなど、能力はあるものの事情があって仕事ができなかった人材の確保という面で企業にメリットがあります。
地方の、中小企業や起業を目的として移住してくる方を対象に、最大で100万円(単身の場合は60万円)を支援してくれる制度です。
上記の要件を全て満たした方へ、支援金が交付されます。移住した最初は家具を揃えたりと色々費用がかかってしまいますので、このように国がバックアップしてくれるのはとても心強いです。
また、本社機能を地方に移転する際に活用できる「地方拠点強化税制」も令和4年3月末まで利用できるため、会社経営者の方はチェックしてみてください。
⇒企業の地方移転におけるメリット・デメリットをわかりやすく解説
東京で仕事をしている方が、そのままの企業で仕事を続けつつ、地方に移住した際に最大100万円を交付する制度です。
等々、条件を満たせば支援を受けることができます。
地方に移住するといっても、さまざまなパターンがあるのをご存知ですか?
おおきく分けて3つの移住パターンがあるのでご紹介します。
生まれ育った町から都心部へ就職のために移住した人が、故郷へ戻って移住することをUターンと言います。
数ある移住パターンの中でも特に多いのがこのパターンです。
生まれ育った町から都心部へ就職のために移住した人が、生まれ故郷とは別の地方に移住することをJターンと言います。
地元でなくとも、自治体ごとの支援制度や、その土地の特色など、魅了がある地方の都市に移住するケースも多くみられます。
また、生まれ故郷の近くの、都心部へのアクセスが便利な町へ移住すれば、地元にも帰りやすく、月に数回の会社への通勤も便利なため、このようなケースも多くあります。
都心部で生まれ育った方が、都心で就職をした後に地方へ転職し移住するケースをIターンといいます。
地方の田舎町でのんびりとした暮らしに憧れを持っていた方が、これを機に田舎へ移住するケースも、意外と多いんです。
生まれ育った町に、地元の知人や友人に会いやすくなるように移住する方もいれば、全く縁もゆかりもない町へのんびりライフを求めて移住する方もいて、『地方移住』にもさまざまなニーズとやり方があるのはとても面白いですよね。
次に紹介するのは、地方でテレワークをする際のメリットです。
地方移住者、地方移住希望者がこれだけ多くいるのには、必ず理由があります。実際に移住した方達の声などを元に、魅力をまとめたのでご覧ください。
こちらはテレワークをする際の最大のメリットではないでしょうか。みなさんが口を揃えてあげるメリットとして一番最初に出てくるものです。
通勤時間が減る人もいれば、むしろ『0(ゼロ)』になる方もたくさんいるはずです。
今まで通勤時間に費やしていた時間を勤務時間に含めて始業・終業を前倒ししたり、電車に乗っていたはずの時間をコーヒーを飲みながら読書をする時間に、朝の散歩をする時間にしたりと、通勤時間がなくなるだけでもこれだけの恩恵が受けられます。
テレワークにしたことによって、社内のスタッフと直接会う機会がなくなり、雑談をしたりしてしまう時間と言うものがカットできるのです。
また、地方移住によって、気を紛らわす誘惑のようなものが少ないため、一層仕事に集中できる可能性が高まります。この点はただのテレワークでは感じることのできないメリットですね。
都心部での暮らしに慣れていた方は、物価の安さにまず驚くでしょう。
特にIターンで移住をしてくる方に至っては、「本当にここは日本なの?」と思ってしまうくらい、田舎は物価が安いです。
都心部と同じ家賃で住まいを探した場合、部屋の数が1つや2つ増えるのは当たり前で、その他にも駐車場が付いたり、家が都心部と比べ物にならないくらい広いなど、とても快適に暮らすことが可能です。そのため、パソコン室など、仕事専用部屋を作ることも可能です。
さらに、田舎ならではの新鮮な野菜が低価格で、いつでもどこでも手に入れられたり、ご近所さんにお裾分けしてもらえたりと、都心部では感じることのできなかったような体験がたくさんあります。
当たり前ですが、地方の田舎町にはたくさんの自然が広がっています。
家から見える景色、田舎独特の綺麗な空気を吸って行う業務は、普段以上に捗ること間違いなしです!
気分転換に海や山に出かけて、自然のど真ん中でテレワークをすることも地方都市なら可能です。
都心部にいると周りの目などを気にしてしまい、なかなか思い切り遊ばせることができない場合もありますよね。しかし、地方都市であれば公園など、子供が気兼ねなく遊べるスポットがたくさんあるので安心です。
また、地方移住推進事業として、各自治体が子育て支援制度や補助金の給付など、出産・子育てに対するサポートが手厚いのも嬉しいポイントです。
仕事等で万が一外出するようなことがあっても、同居する両親や親族、または近所の方に子供を預かってもらうなどできる環境も整えやすいため、子供を一人で留守番させるなどする心配もなくなるはずです。
地方移住でのテレワーク生活は、たくさんのメリットがある一方、少なからずデメリットも存在します。
今回はデメリットについても紹介していきます。
都心部のように、5分に一本電車が来るような生活は望めません。中には鉄道が通っておらず、1時間に一本のバスや、電車に乗る駅まで車やタクシーを使わなくてはならない地域もあります。
慣れてしまえば問題はありませんが、もし家族が体調不良になり病院に連れていかなければならない場合など、とても困ります。
地方に移住して快適に暮らしていくには、マイカーは必須です。
地方に移住して、テレワークになった分、外食の機会が減り家で炊事をしたりする時間が圧倒的に増えるため、ガス代や水道代が増えてしまうことになります。
しかしこちらは、外食分のお金が浮いたと思えば、むしろプラスになっている面も多いので、そこまで気にする必要はありません。
小さな田舎町だからこそ、ご近所付き合いには気をつけなければなりません。前述した通り、良好な関係を築いていると、野菜をもらえたり、有益な情報を教えてくれたりと便利なことが多いのですが、中にはご近所付き合いが苦手な方も当然います。
苦手な方からすると、苦痛に感じてしまうかもしれませんが、仲間意識の強い町で孤立してしまうリスクを考えると、ある程度は我慢しなくてはならない問題かもしれません。
都心部に比べて広々としているにも関わらず、お店の数が少ないのもデメリットに挙げられます。
人口が低く、利用者も少ないため当たり前のことかもしれませんが、今までふらっと寄れていたコンビニが車でないと行けない事や、必要なものを求めて隣町まで行かなければならないなんてことは日常的に起こります。
その他、病院や学校など、生活に欠かせない施設等も都心部に比べると少ないため、移住する際は事前にチェックしておくことをおすすめします。
地方移住のメリットやデメリットなどがわかったら、次は実際に移住までのステップを確認していきましょう。
それぞれ人によっても違いますし、所属する企業によっても状況は変わってくるかと思いますが、基本的な流れを紹介していきます。
働き方改革によって、またコロナ禍においてテレワークをする機会が増え、都心部で暮らす理由がなくなった事や、田舎に行ってのんびり暮らしたいなど、漠然とした理想から一歩進んで、目的を明確にしてみましょう。
目的が明確になったら、次に情報収集を行います。働き方改革によって、政府や各自治体も地方移住を推進しているため、インターネットでたくさんの情報を得ることができます。
特に、居住予定の町のホームページでは、住まいに関するお得な情報や、助成金、支援の申し込みなど、詳しく掲載されている場合が多いので、事前にチェックしておきましょう。
生まれ育った故郷にUターンするケースはともかく、JターンやIターンなど、見知らぬ土地にいきなり引っ越しをするのはリスクが高すぎます。移住をしてから生活スタイルが合わないなどと感じるようでは手遅れですので、まずは短期間でも滞在をするのがおすすめです。
下記で地方へ滞在できるプランの一例をご紹介します。
ホームステイや民宿などに1〜3日の短期間で移住体験をするプランです。その土地の空気を直接感じ、体験することによって、下調べしただけでは味わえない地方都市のメリット・デメリットを体感することができるはずです。
1〜2週間程度、長期的に移住候補地へ滞在するプランです。実際に移住した際の生活感などを確かめるにはちょうどよく、さまざまな体験ができます。
自治体によっては、移住支援の一環として、空き家を利用したお試し移住プランなどもありますので、事前にチェックしておきましょう。
テレワークだからこそできるこのプランは、セカンドハウスや別荘など、期間限定で地方都市へ訪問して暮らすスタイルです。
毎週末田舎に来て仕事をすることも可能ですし、月の半分は都心部で暮らす、であったり、夏の期間だけ田舎で暮らす、など、さまざまな計画を立てられます。
都心部と地方都市に二つの居住地を構えなくてはいけないという点はネックですが、都会と田舎の良いとこどりができる理想とする生活スタイルですよね!
地方移住をしてテレワークをする際のメリットや移住に必要な情報をご紹介しましたが、参考になりましたか?
田舎でののんびりライフには、数え切れないほどのメリットが待っていますが、デメリットや課題があるのもまた事実です。
事前に情報を集めたり、支援制度や補助金を利用して準備することによって、その課題は解決できる可能性が高まります。
地方へ移住を考えている方、移住先でテレワークをしようと検討している方はぜひこの記事を参考にしてください。
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