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特集記事 2023.02.21
特集記事
2021.03.14
世界有数のカルデラを誇る阿蘇で知られる熊本県は「火の国」と呼ばれる一方で、阿蘇山の噴火によって作られた地層に濾過された清らかな水資源の宝庫でもあり「水の国」とも呼ばれています。
火の国と水の国という、まるで日本神話の世界のような雄大な大自然が残る熊本県はさまざまな魅力にあふれた土地です。
豊かな自然、美味しい水、熊本ならではの郷土料理、伝統文化など、たくさんの刺激を受けながら楽しく生活できる場所です。
また、熊本県は県内の各所で温泉が湧いている温泉天国でもあります。その数は118ヶ所にもなり、玉名温泉・内牧温泉・黒川温泉・下田温泉・日奈久温泉・人吉温泉など県内のあちらこちらで個性的な温泉が楽しめます。
この記事ではそんな熊本県に移住をお考えの方のために熊本県の魅力や東京都と比較した場合の収入・支出について、熊本県への移住計画をステップごとにご紹介していきます。
熊本県は人口1,756,442人、718,125世帯が暮らす県で、熊本県のシンボルとも言えるのが日本三大名城に数えられる熊本城です。
また、熊本といえば多くの人が思い浮かべるのが「くまモン」ではないでしょうか。熊本県の認知度アップに貢献した熊本県PRマスコットキャラクターで、ゆるキャラグランプリ2011の王者でもあります。
熊本の魅力はたくさんありますが、中でもその豊かな自然は大きな魅力。あまり知られていないのが、野生のイルカとの遭遇率95%という事実です。
天草市五和町の沖合には約200頭もの野生のイルカが暮らしており、船で海まで出ると人懐っこく顔を見せてくれますよ。
水の都として知られる熊本県は生活水道水のすべてが清らかな地下水で賄われており、これは世界的に見ても珍しいことです。蛇口をひねるだけでミネラルたっぷりの美味しい天然のミネラルウォーターを飲むことができます。
熊本県は自然が多く残っている場所ですが、同時に活気あふれる大都市でもあります。
熊本市は福岡市・北九州市に次いで、九州では3番目となる大都市。西日本最大級とも言われる商店街や流行に敏感なアパレルショップ、オシャレなカフェも豊富。
首都圏では終電を気にすることも多いですが、熊本市では真夜中まで街が活気に溢れています。
都会と自然の両方を楽しみたい。そんな人にもおすすめの場所です。
熊本県は寒暖の差が大きく、冬は寒さを、夏は暑さを思っきり楽しむことができます。四季があるのは日本ならではの魅力ですよね。
2018年の熊本県の最高気温は38.1℃、最低気温は−5.2℃でした。同じ熊本県でも地域によって寒暖の差があるので、住みたい地域、気になる地域の気温や気候を調べておくのがおすすめです。
冬から春への移り変わりは早く、夏は長く続くことが多いため、夏が好きな人は熊本県での暮らしになじめるのではないでしょうか。
熊本県は子育てと仕事を安心して両立できる企業「子育て支援優良企業」の認定や、病児・病後児保育にも力を注いでおり、子育ても仕事も両立したいという方も安心して暮らせる環境です。
また、熊本市の人口あたりの病院数は政令指定都市中1位。全国的に見ても医療体制が充実しているため、安心して生活できるでしょう。
移住するとなれば一時的ではなく、その後の暮らしも変化します。中でも忘てはいけないのが、家計の問題です。
ここでは、「2018年度総務省統計局家計調査より/1世帯当たり1か月間の収入と支出」を参考に、熊本県と東京都の収入や支出を比較してみます。今の生活とどの程度の差が出るのか、参考にしてみてください。
【東京都】世帯人員2.4人、世帯主の年齢46歳の平均的な東京都に暮らす人の家計
【熊本県】世帯人員2.5人、世帯主の年齢47.6歳の熊本市に暮らす人の家計
| 東京都 | 熊本県 |
世帯主収入(賞与・臨時収入を含む)、配偶者の収入合計額 | 498,080円 | 407,741円 |
支出(食事・食料品) | 72,967円 | 52,170円 |
支出(住まい) | 34,474円 | 23,510円 |
支出(交通・通信費) | 34,597円 | 34,393円 |
交通・通信費に大きな差はありませんが、住まいと食事・食料品の支出額は熊本県の場合はぐっと安くなります。
食費が2万円以上も安くなるのはとても大きい部分ではないでしょうか。大きく差が出たのが魚介類、野菜、海藻類、酒類、外食費です。
熊本県は農業産出額全国8位を誇る農業が盛んな場所で、新鮮で美味しい野菜や果物が安く手に入ることも魅力です。第一次産業就業者の割合も多いため、田舎で暮らすようになれば、野菜などは買わなくてもご近所のおすそわけで美味しい野菜や果物をたくさん味わえるかもしれません。
家賃の安さも地方へ移住する大きな魅力の一つです。賃貸だけではなく、マイホームを購入する際も土地の価格が安いので、広々とした庭付きのお家など、理想とするマイホームが手に入りやすいでしょう。
ここからは具体的な移住計画について考えてみます。近場での引っ越しの場合でも引っ越しをすれば変化が生まれますから、東京圏から熊本県への移住はとても大きな変化だと言えるでしょう。
移住する前はやはり「移住に失敗してしまうんじゃないか」「移住先の環境は自分に合うだろうか」「子育てしやすい場所だろうか」と不安もたくさんあるでしょう。
それらの不安は、移住先として検討している場所について事前にしっかり調べたうえで行動することで解消できます。
ここからご紹介する基本のステップを参考に、あなたやあなたの家族にぴったりの移住計画を立ててみてください。
「地方に移住してみたいな」という漠然とした願望を、具体的なものにしていきましょう。家族と話し合い、どんなことを目的として移住するのか、どんな暮らしをしていきたいかをイメージしましょう。
すると住む場所や家族で暮らす家、仕事の選び方なども定まってきます。
時間をかけてしっかり話し合い、家族みんなが納得したうえで移住計画を進めていくことが大切です。
また、安心して移住するためにも移住資金は余裕を持って用意しておくといいでしょう。
熊本県のどこに住むかを絞り込んだら、今度は気温や気候、子育て環境や補助金、生活環境、医療施設などの情報集めを行いましょう。
後述する熊本県移住定住ポータルサイトや熊本市公式移住情報サイト「熊本はどう?」などには移住・定住に便利な情報がたくさん掲載されているため、このようなサイトを活用して情報を集めるのがおすすめです。
また、移住相談窓口を設けているため、窓口への相談もおすすめです。各市町村も移住関連の資料を揃えているので、連絡して資料をもらうのもいいでしょう。
熊本県はエリアによっても特徴が異なります。自分が移住したいと考えている候補地が決まったら、下見を行いましょう。
今はインターネットでもたくさんの情報を手に入れることができますが、やはり一度現地に足を運んでみないことにはわからないことがいくつもあります。
実際に足を運べばその町の雰囲気もわかりますし、村役場などで空き家情報など、移住に関連する情報を集められます。実際に周辺を歩いてみて、そこでの生活を想像することもできるでしょう。
市町村によっては「お試し住宅」を用意しているところもあります。熊本県で現在、お試し住宅を用意しているのは下記の市町村です。
1泊から最長で3年間まで、お試し住宅で暮らして移住についてじっくりと考えることができます。施設利用のための条件などはそれぞれの市町村によっても異なるため、詳しくは問い合わせてみましょう。
なお、利用を休止している施設もあるため、まずは問い合わせるようにしましょう。
住まいを確保するためには仕事が決まっていなければならないケースもあるため、移住前に仕事を決めておくといいでしょう。
移住後に仕事を探す予定であれば、余裕を持って生活費を用意していく必要があります。熊本県Uターン就職支援センターに就職相談を行うのもおすすめです。
起業予定の場合は、あらかじめしっかりと具体的な情報を集めておくことが大切です。
不動産業者に相談するか、もしくは市町村の空き家バンクから条件に合う物件を探すことも可能です。
公営住宅や定住促進住宅へ住みたいと考えている場合は市町村へ相談してみましょう。各市町村には支援制度もあるため、チェックしてみましょう。
ここまで来たらいよいよ、熊本での暮らしがスタートです。市町村によっては移住を支援する施策があるところもありますので、活用して金銭的な負担を軽減しましょう。
とはいえ、制度は一時的なものですので、自立を前提に進めることが重要です。
地域とのコミュニケーションも田舎暮らしの楽しみの一つです。行く先々で隣人ともよく顔を合わせることになるため、積極的に挨拶して、つながりをつくっていきましょう。
その地域ならではの大事なルールを知ることにもなりますし、人脈をつくっておくと、困った時にも頼ることができるでしょう。
お祭りなど地域行事には積極的に参加することで、スムーズに溶け込むことができるはずです。
どんな場所に引っ越すにせよ、お金はかかるもの。移住のためのお金を少しでも節約したいというのは誰もが思うことではないでしょうか。
熊本市では、東京23区(在住者又は通勤者)から熊本市へ移住し、対象となる企業などに就職・企業された方に対して移住支援金を交付しています。
2人以上の世帯の場合は100万円、単身の場合60万円を交付しており、移住後にまつわる金銭的な不安を解消して移住することが可能です。
移住元に関する要件 |
※1、2のどちらも満たす必要あり |
移住先に関する要件 |
令和元年10月16日以降に熊本市に転入し、移住支援金の申請日から5年以上、継続して熊本市に住もうという意思のある方 |
就業または起業に関する要件 |
対象となる企業などに就職した、もしくは県起業支援事業に係る起業支援金の交付決定を受けた方 |
上記が主な交付要件となっていますが、このほかにも要件があり、移住支援金の交付のためにはすべての条件を満たす必要があります。(申請時に交付要件を満たしている必要がある)
毎年3月は受付を行っていないため、受付期限を確認したうえで余裕を持って申請を行うようにしましょう。
熊本県では、移住定住を後押しするためのポータルサイトを開設しています。熊本県のこと、暮らしのこと、仕事のことなど、気なることはここからチェックしてみましょう。
熊本市も、公式移住情報サイトがあります。熊本県の都市部である熊本市で暮らしたいという方はぜひこちらをチェックしてみてください。
熊本県への移住計画についてご紹介させていただきましたが、いかがでしたか?熊本県は九州でも有数の大都会でありながら、火の国・水の国と言われるほどゆたかな自然に恵まれた土地でもあります。
都会で暮らす人からすると「地方移住に憧れはあるものの、都会の良さも捨てがたい」という気持ちもあるのではないでしょうか?
熊本県は都会の良さも、田舎暮らしの良さもどちらも実感できる土地です。熊本県の中でも、繁華街の多い熊本市や山々に囲まれた地域など、エリアによって個性はさまざま。
自分の望むライフスタイル、働き方、子育て環境などに合わせた暮らしを選ぶことができることが強みです。
アクセスもいいので、2つの地域に拠点を持って、都市部と地方の拠点を行き来するというデュアルライフ(二拠点生活)も送りやすいと言えます。
新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の影響によって、私たちを取り巻く環境は大きく変わりました。これを機に働き方、生き方、生活する場所など、多くの人があらためて自分と向き合うことになったのではないかと思います。
ぜひこの機会に、あなたやあなたの大切な家族に合った、より素敵な暮らしを実現してみてください。
Thank You!!
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