001
特集記事 2023.02.21
特集記事
2021.03.06
新型コロナウイルスによるテレワークの推進が進むなかで、都心に住み都心で仕事をしている方のなかにも地方に移住しようと考える方が増えています。
テレワークで自宅にいながら仕事ができるという方や、今の職場を辞めて仕事を地方で探そうという方、大学を卒業したら地元である地方に帰ろうと思っている方、さまざまな環境のなかで、地方移住したいと考える理由にはどのようなものがあるのでしょうか?
また、移住したいと思っていても移住先の受け入れ体制や、地域住民のコミュニティー、子育て環境などはどうなのか?ということも気になります。
この記事では、地方移住の代表的な理由と、全国で人気の移住先をご紹介します。地方移住に興味がある、移住先を探しているという方は、是非参考にしてみて下さいね。
「一般社団法人 移住・交流推進機構JOIN」が、東京近郊に暮らす方約500名に行ったアンケートによると、移住したいと思いますか?という問いに対して以下のような回答が得られました。
アンケートを取った500人のうちの、1~3の移住希望者はなんと合計で56.7%という結果です。
まずは、移住希望者がどのような理由で地方移住したいと考えているのかをご紹介します。
移住したいと考える方の多くは、自然に囲まれて暮らせるという理由で地方移住を検討しています。
地方は都会に比べて自然が多く、海や山でのレジャーも気軽に楽しめるというのが最大のポイントです。都会で感じるようなイライラもなく、自然を感じることができるというのは、ストレスの多い現代人にとって非常に重要です。
都会で暮らしているという方は、密着した家で隣の生活音が聞こえ、外へ出れば人や車や電車の音が騒がしく、人々は何かに追われて急いでいるので自分も急がなければいけないような気持ちになってしまいます。
一方地方での暮らしは、時間の流れがゆっくりと感じる程周りの空気もゆったりと流れていて、川の音や風の音、鳥の鳴き声などを感じながら過ごすことができます。
他人から受けるストレスもなく、近所の方とゆったり過ごすことができ、自然に囲まれているという状況に憧れて地方へ移住したいと考える方が多いようです。
都会で家を建てようと思ったら、土地も家も高く、一般の会社員の方は一括で払える金額ではないので、住宅ローンを組んで土地や家を買ってマイホームを建てることになります。
その金額は4LDKで5,000万円以上になってしまうこともあり、憧れのマイホームを建てても住宅ローンに悩まされる生活を送る可能性もでてきてしまいます。
地方では、土地も家も安く手に入れることができるので、1,000万円以下で都会で暮らすよりも広い間取りの家を購入できることもあります。
さらに移住すれば補助金が出るという自治体もあるので、自宅を建てる資金や引っ越し資金を補助してもらえるという可能性もあるのです。
都会で暮らすよりも広い家を安く手に入れることができるというのは、地方で暮らすメリットと言えます。
地方への移住を考えている方の多くに、子育て環境が良いからという理由もあります。出産や子供の進学を機に移住しようという方も非常に多く、保育園の待機児童の数も都心に比べて少ないのが特徴です。
人や建物が多く、車通りも頻繁な都会と比べると、地方は自然に恵まれていて子供がのびのびと遊ぶことができます。
空気も綺麗な場所が多く、子供が喘息を患っていたり、アトピーの心配があったりする場合も安心です。
自治体ごとに子育てに関するさまざまな支援を行っているので、移住先として検討している県のホームページは必ず確認するようにしましょう。
実家があるという意見も移住を考える際によくある意見で、いわゆるUターン就職やUターン転職をして実家の近くに住むという方も多くいます。
子育て世代であれば、実家の両親や友達がいる、生まれ育った町での子育ては、頼る人がいない環境で育てることと比べて精神的にもゆとりが生まれます。
近年自然災害によって日本各地で甚大な被害が起きていますが、そのような自然災害が少ない地域もあります。
地震は予測不可能ですが、台風、豪雨といった災害はある程度場所を選べば避けることも可能です。現在自然災害が多い地域に住んでいるという方は、特にそういった災害を避けて、災害の少ない地域に移住したいと考える方もいるようです。
移住先を決めるにあたって、人気の移住先から選ぶというのも一つの手段と言えます。人気の移住先には、先輩移住者の方がいることもあるので、移住に関する情報を集めやすいというメリットがあります。
また、各自治体によってさまざまな支援を行っているので、そういった地方自治体のホームページをよく確認することが重要です。
ここからは、移住先として人気のある場所をご紹介します。
北海道は自然豊かで開放的な土地柄が魅力で、自治体ごとにさまざまな移住支援制度があります。
芦別市は北海道の中央部にあり、道内の中でも温暖な気候で住みやすいエリアです。「星の降る里 あしべつ」として有名で、広大な面積の88%が森林という、自然豊かな場所です。
移住に関しては住宅支援が充実していて、空き家情報バンクにて空き家情報を得ることができます。
さらに、市内の建設業者を利用して新築した場合は100万円、中古住宅を購入した場合は最大50万円の奨励金が支給されます。
令和3年度の地域おこし協力隊の募集もしているので、興味のある方は芦別市ホームページをご覧下さい。
新千歳空港で知られる千歳市ですが、自然が豊富なエリアでもあります。関東圏から移動するのが便利で、駅周辺のショッピングセンターでの買い物もしやすい環境です。
千歳市の移住支援は、中心商店街での新規開業で12ヵ月を限度とした補助対象経費があることや、農林水産業への就業支援などを行っています。
オンラインの移住相談会も行われているので、詳しくは千歳市ホームページにて確認してみましょう。
宝島社の月刊誌「田舎暮らしの本」で、2021年版移住したい都道府県ランキング15年連続トップの長野県は、東京からのアクセスが良く、テレワークをしながら時々東京に行かなければならないという方でも移住先として選べる場所と言えます。
伊那市は、豊かな自然環境に加えて歴史のある文化が育まれている場所で、魅力たっぷりの地域です。
伊那市には定住助成金があり、1年以上定住している世帯に対して10~15万円、中学生以下の子供がいればひとりあたり2万円が助成されます。
さらに対象地域の住宅の新築や増築のいずれかを行う際の経費が交付されたりと、過疎地域定住促進補助金としてさまざまな補助金制度を設けています。
詳しくは伊那市ホームページにて確認できるので、興味のある方は確認してみましょう。
長野市の北に位置する飯綱町は、果樹や高原野菜の生産が盛んで、簡単に長野市の中心部に出かけることができます。
町が用意した移住体験住宅では、食料と寝袋さえあれば生活できるという設備が整っていて、寝具のレンタルも可能です。スキー場やゴルフ場が近くにあるので、休日のレジャーにも困りません。
子育て支援も充実しているので、飯綱町ホームページにて各種情報を確認してみましょう。
静岡県は各自治体で移住事業に力を入れています。静岡県公式の「移住・定住情報サイト ゆとりすと静岡」では、各自治体の情報が全てわかるので便利です。
どこにいても富士山を見渡すことができる魅力たっぷりの富士市では、若者世帯定住支援事業奨励金(スミドキU-40プラス)という、住宅取得にかかる費用を最大で200万円交付するという支援制度があります。
夫婦の一方が40歳未満の世代を対象とした制度で、市外から転入する若者世帯の定住を促進しています。
詳しくは富士市ホームページにて確認可能です。
藤枝市には憩いの場や見どころが数多くあります。豊かな自然が溢れ、市の中央に流れる清流「瀬戸川」では、両岸約2㎞に渡る見事な桜トンネルを楽しむことができます。
平均気温は16.6度と、冬が暖かいことが特徴で、寒い場所が苦手という方にもおすすめできる地域です。
藤枝市は、中学生以上の子供がいる、市外に住む2人以上の世帯を対象に、市内の空き家に移転する際の費用を補助してくれます。
経費の2分の1を補助してくれるという制度で、限度額は50万円です。詳細は藤枝市ホームページにて確認してみましょう。
都心に近いうえに自然が多い場所として人気のある埼玉県は、移住、定住に力を入れています。埼玉県ホームページにて埼玉県の魅力や支援情報を伝えています。
熊谷市は、電車やバスで他方に行けるようになっているので、車を持っていないという方でも移動に困らないのが嬉しいポイントです。
そのうえ自然が豊かで、子供を連れて行けるような大きい公園も多く、野菜が美味しいと評判です。
熊谷市では、住宅を取得して転入した40歳未満の方で新幹線通勤をする方に対して、新幹線定期購入代の一部を2年間補助しています。勤務先を変えずに移住したいと考えている方にピッタリの制度です。詳しくは熊谷市ホームページにて確認できます。
自然に囲まれていて、子供も大人ものびのび過ごすことができる環境で、川遊びもでき、暮らしや通勤にちょうどいいという東松山市。
空き家バンクに登録されている空き家の購入、リフォーム工事費用の2分の1が支給されるという制度があります。
また、勤労者住宅資金融資制度があり、市内に居住あるいは居住しようとしている勤労者が、住宅の新築や購入を行う際に無担保で500万円までの融資が可能です。
詳しくは東松山市のホームページをご覧ください。
熊本県は全国トップクラスの医療環境が整っている県で、人口10万人あたりの病院数は全国7位を誇ります。
自然豊かな土地で、夜は星空を眺めながら有意義な時間を過ごせるなど、魅力たっぷりの土地です。
熊本移住を考えている方向けに、県内全ての移住情報が集められている「熊本県移住定住ポータルサイトKUMAMOTOLIFE」にてさまざまな情報が確認できます。
津奈木町は、熊本県南部に位置する町で、三方を山に囲まれている自然豊かな環境です。温暖な気候を利用して甘夏みかんやデコポンの果樹園が広がっているのが特徴です。
津奈木町では定住促進事業補助金があり、転入者が住宅を新築する際の工事を、町の事業者に委託することで、上限50万円の補助金がもらえます。
さらに分譲地子育て支援補助金を実施していて、町外に住む中学生以下の子供がいる方が分譲地を購入した場合に、子供一人につき分譲価格に対して5%の補助があります。
詳しくは、津奈木町が運営している移住定住サイト「つなぎぐらし」をご覧ください。
⇒津奈木町の生活環境や住みやすさは?移住に役立つ暮らしの情報
熊本県の南部に位置する自然豊かな土地である芦北町では、温暖な気候と自然の恩恵を受けて、太刀魚や海老などの海産物が豊富に取れます。
デコポン、イチゴといった農産物や、あしきた牛など畜産も盛んに行われています。
芦北町では、移住定住サイト「よしきた」に掲載されている空き家を賃貸する場合の改修費や家財の処分費の一部を助成してくれるという制度があります。補助の上限額は300,000円となっています。
さらに、新築で芦北町に家を建てる場合には、町産材を構造材の80%以上使用し、なおかつ町内の建設業者を活用した場合、上限200万円の補助金が出るという制度もあります。
地方移住の代表的な理由と、全国で人気の移住先をご紹介しましたが、参考になりましたか?
地方移住は、新型コロナウイルスによるテレワークが考えるきっかけになったという方も多く、コロナ渦の都心で暮らすことに不安を感じているという声も多く聞かれます。
地方への移住によって、自然豊かな場所でのびのびと生活することができるうえに、新型コロナウイルス感染の危険も少なくなります。
今回一部の移住先をご紹介しましたが、各自治体で移住に関して積極的に取り組んでいるところが多く、補助金や助成金を受け取れるという場合もあります。
地方移住を考えているという方は、是非この記事を参考にさまざまな自治体のホームページを確認しながら移住先を検討してみて下さいね。
Thank You!!
ご応募いただき
ありがとうございます!
内容を確認の上、
担当者からご連絡させていただきます。