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特集記事 2023.02.21
特集記事
2021.03.02
子どもには田舎で元気にすくすくと成長してほしいと、ふとした瞬間に考えることがありますよね。
都会が決して悪いわけではありませんが、のびのびと暮らすために田舎に移住してもよいかもしれません。
知らない土地に移住することは不安に思うかもしれませんが、都会では感じらない田舎ならではメリットがたくさんあります。
さらに、多くの地域が移住者の受け入れを歓迎しており、子育てに利用できる支援制度が用意されているので、安心して田舎暮らしをスタートできます。
本記事では、田舎に移住して子育てをする5つのメリットとデメリット、子育てに利用できる支援制度を地域ごとに例をあげてご紹介します。
田舎での子育てを計画している方は、ぜひ参考にしてくださいね。
田舎での子育ては、都会では感じられない良さがたくさんあります。たくさんのメリットを知ることで、田舎暮らしを決定する気持ちが固まるかもしれません。
ここでは、田舎で子育てをする5つのメリットについてご紹介します。
田舎の醍醐味といえば豊かな自然が身近にあることです。山・川・海など、子どもが自然のなかで遊ぶことは、元気に成長する秘訣といえます。
夏には豊かな緑のなかや広大な海で遊び、冬は一面の雪景色と季節の移り変わりを全身で感じられ、夜には満天の星空を見られることは、心の安定剤にもなるので、とても良い影響があるでしょう。
幼稚園では野菜の収穫体験、小・中学校では自然体験の一環として山の学校に泊まり、自然のものを使って生きていく方法など、都会では体験できる機会の少ない、さまざまな学びを用意している地域もあります。
自然を好きになる子どもの姿を見ると親も嬉しいものです。移住者に向けた移住体験住宅などを用意している地域もあります。
移住体験を通じて、自然のなかで子育てをする良さと子どもの楽しむ姿を確かめてみるのもおすすめです。
長野県立科町の移住体験は、とても充実した環境が整えられているので「旅する移住」をぜひご覧になってみてください。
田舎の主な仕事は農業・酪農がメインとなります。
美味しい食材を食べられることも田舎の良さの一つですが、田舎でしかできない体験もたくさんあります。
たとえば、お米づくり。種をまき、苗を育て、田んぼの土を作って田んぼに水を入れ、田植えをする。その後、何ヶ月にもわたって水の管理や肥料を与えて稲を育てることで、やっと秋に黄金色の稲穂を見ることができます。
田舎に移住すると土地の広さから家庭菜園もしやすく、子どもと一緒に野菜を育て、収穫して食卓のなかに取り入れることで、自然の恵みを直に体験できます。
また、人と人との繋がりを大切にしている田舎では、採れたての新鮮な野菜をシュアしてくれることもあるので、地域住人のあたたかみを子どもと一緒に学ぶことができるでしょう。
動物も身近にいるので、酪農体験を通じて命を育てる大切さを経験できる機会が多くなります。
農業が盛んな地域では農業体験も盛んに行われています。鹿児島県曽於市では、都心から農村地域への移住を希望する方を対象に無料で農業体験を実施しています。「曽於市移住・田舎暮らし体験プロジェクト」にて詳しく情報を知ることができますので、ぜひ確認してみましょう。
酪農体験も実施している地域はたくさんありますが、時期によっては行なっていない可能性もあるので、気になる方は検討している移住先の酪農業に問い合わせてみてください。
田舎で子育てをすることは、子どもにだけメリットがあるわけではなく、働く親にとっても良いことがたくさんあります。とくに、都会と比べ田舎の家賃はかなり安く、そして、生活スペースがとても広くなります。
子どもとのびのび生活できるように、なるべく広い生活スペースを求めたくなりますよね。家賃が下がれば、養育費や教育費に回せたり、自分のためにお金を使ったりできるようになるので、理想のライフスタイルを実現できるようになります。都心で13〜16万円相当の物件が、田舎では10万円以下になるなんてことはよくあることです。
もちろん地域や家の広さ、立地の良さによって家賃は変動するため、選ぶ住居によって変わりますが、平均値でいうとやはり田舎の方が安くて広いと言えるでしょう。
子どもと一緒にのびのびできる広い生活スペースで暮らすことができるのは、田舎に移住するメリットといえます。都会から田舎に移住する際には、家賃補助が受けられる地域もあります。
青森県つがる市では「子育て・若年夫婦世帯移住応援事業」が用意されており、つがる市内のアパート、借家などに転入した子育て・若年夫婦世帯に対し、家賃を補助している制度があります。
検討している田舎に移住するときには、家賃補助が用意されているのか調べてみるのもよいでしょう。
田舎に行くと、まず感じるのが人の数です。都会では、人の多さでストレスを抱えることもありますよね。やはり田舎に行くと人の数が減るので、都会で感じていたストレスがなくなります。
また、人の数が少ない分、地域の目が届きやすくなることも田舎の魅力です。田舎特有の「地域一体となって子どもを育てる」という風潮は子どもにとっても、親にとってもその地域に住む安心感が生まれます。
田舎のイベントや行事には積極的に子どもと参加し、交流を深め、お互いの家族のことを知ると、近所の子どもも我が子のように見守る関係性を築くことができます。
都会に住んでいると隣に誰が住んでいるのかわからない、といったことが多く不安になりますよね。
田舎ではご近所付き合いがよく行われるので、子どものことを見守る環境が自然とできることが、田舎で子育てをするメリットといえます。
独立行政法人国立少年教育振興機構の調査によると、子どもの頃の体験が社会を生き抜く能力・資質に大きな影響があると結果が出ています。
子どもの頃に受けた家族からの愛情・絆を軸に、遊びに熱中するなど、さまざまな体験を重ねることで、自己肯定感が高く、へこたれない大人になりやすいといわれています。
とくに、自然のなかで虫取りや木登り、大人数でかくれんぼや鬼ごっこなど、外で遊ぶことが多い田舎では、同世代の子どもとコミュニケーションを取ることが日常生活で当たり前のように頻繁に行われているので、人との友好関係を築く能力が身に付きます。
都会に住んでいると気軽に自然を感じながら大人数で遊ぶことが難しいですが、田舎に住むと、自然のなかで同世代の子どもたちと頻繁にコミュニケーションを取ることができるので、交友関係を深める能力が身に付き、社会を生き抜く力が高くなるというメリットがあります。
田舎に移住することは、必ずしも良いことばかりとは限りません。都会には都会の利便性があり、田舎に移住したときに不自由さを感じることもあります。
ここでは、田舎で子育てをするデメリットについてご紹介します。
IT産業や流行が進んでいる都会と比べると、田舎で暮らすことで子どもの将来性の振り幅が狭くなる可能性は十分に考えられます。
田舎は自然や人からの学びの機会が多いことは確かです。しかし、都会でしか経験できないこともたくさんあります。子どもの将来を考えると田舎で暮らすことも、都会で暮らすことも、どちらも大切なことです。
田舎でしか学べないこと、都会でしか学べないことを親がきちんと把握し、子どもに伝えることが重要といえます。田舎に移住したとしても、都会の良さをちゃんと伝えて、子どもの将来性を広げてあげましょう。
田舎ではどこに行くにも車が必要になってきます。交通手段が少ない地域は、とくに車がないとすぐには動けません。
もちろん、バスや電車を使っても良いですが、頻繁に運行していないし、停留所と停留所の間や、家と駅の距離が遠くなることもあるので、歩いて目的地まで行こう……なんて気には、なかなかならないのが現状です。
子どもの送り迎えや、買い物に出かけるときは車が必要になることが多くなります。
最低でも、自転車でもあれば普段の生活くらいはできますが、田舎での移動は車がいずれ必要になります。
「子どもと一緒に遊びに出かけよう」となると、田舎では選択肢が少なく、似たような場所を転々とすることが多くなります。
自然で遊ぶことももちろん大事なことですが、遊園地やゲームセンターのような遊び方を経験させるのも、成長のためには必要なことです。
子どももいろんな所で遊べることは嬉しいですし、自分も飽きずに楽しむことができます。田舎での暮らしは、アミューズメントの少なさが意外とデメリットになるかもしれません。
ここでは、全国の子育て支援を地域別にご紹介します。子育て支援は地域によって異なるため、家庭に合った支援制度を選ぶことが大切です。
ぜひ田舎に移住する際に役立ててください。
釧路市では、保護者の都合により家庭で子どもの世話(養育)が一時的に困難となった場合に、児童用施設「釧路まりも学園」に預けることができます。
保護者の短期入院、出産、出張、冠婚葬祭など緊急を要する際に利用できます。
子育ての援助をしたい方(子育てサポーター)と、援助を受けたい方(利用者)の会員組織で、子育てに関する助け合い活動を行なっている子育て支援です。
会員制になっており、会員登録は随時行っています。仕事を始めたいとき、仕事が残業になりそうなとき、産後や病気にかかったときに利用できるサポートサービスです。
つくば市のホームページにて確認できますので、ぜひご覧ください。
静岡県伊豆市では、次世代の社会を担う児童の成長と健康を保つために用意された子育て支援制度が用意されています。
日本国内に居住している中学校卒業までの児童を養育している方に、一定額の支援金が支給されます。3歳未満は月額1万5千円、3歳以上は1万円、中学生も1万円が支給されます。
「IZU CITY OFFICIAL WEB SITE」に詳しく掲載されていますので、確認してみてください。
京都府宇治市では、保護者の経済的負担の軽減を図るため、幼児教育・保育の無償化を実施しています。
月に60時間以上就労している方や、求職活動中をしている方に向けた子育て支援です。
「子育てにやさしいまち うじ」にて確認できますので、気になる方はぜひ調べてみてください。
熊本県玉名市では、将来を担う子どもたちが、必要とする医療をより受けやすくするために、医療費の保険診療に係る一部負担金を助成する制度を設けています。
子どもの健康を守り、健康を保ちながら成長すると共に、子育てをしやすい環境を整えるため、家庭の負担を軽くすることを目的としています。
「玉名市オフィシャルサイト」にて、詳細を確認できますので、ぜひご覧になってください。
本記事では、田舎に移住して子育てをする5つのメリットとデメリット、子育てに利用できる支援制度を地域ごとに例をあげてご紹介しましたが、参考になりましたでしょうか?
田舎で子育てをすることは都会にはないメリットがたくさんあります。自然のなかで子どもが元気にすくすくと成長することは、見守っている親にとっても幸せなことです。
しかし、都会には都会の良さがあり、田舎ならではのデメリットがあることを忘れずにいましょう。
そして、田舎に移住を考えている方は、地域ごとに子育て支援が用意されています。利用できる子育て支援は、子どもの健やかな成長のためと、家庭の経済的負担を減らすために、どんどん利用して生活しましょう。
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