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特集記事 2023.02.21
特集記事
2023.02.01
ここ数年でテレワークが普及し、サテライトオフィスやワーケーションといった言葉を耳にする機会も増えたのではないでしょうか。
場所にとらわれない多様な働き方は、一人ひとりのワークライフバランスの実現にもつながります。
地方創生に取り組む熊本県葦北郡の芦北町では、サテライトオフィスやワーケーションの受け入れ推進のため、法人向けの視察ツアーを行っています。
今回は、2022年11月15日から1泊2日で行われた『株式会社LiNew』のワーケーション体験に密着しました!
芦北町の魅力を肌で感じられるワーケーション体験の様子を、参加者の声と共にお届けします。
また、株式会社LiNewは以前に熊本現地視察ツアーにも参加しています。その時の模様は以下の記事で紹介していますので、合わせてご覧ください。
⇒五感で感じた新発見!株式会社LiNewの熊本現地視察ツアーに密着!
熊本県南部に位置する芦北町は、西側には紺碧の不知火海、東側には九州山地が広がる自然豊かな町です。
豊かな自然の恵みをうけて育った太刀魚やエビなどの海産物、デコポンなどの柑橘類といった農産物も町の自慢。
温泉施設も複数点在し、訪れる人々を癒やしてくれます。
そんな芦北町が直面している問題が、多くの自治体が抱えている「人口減少」という壁です。
2022年10月現在、芦北町の人口は15,822人。
1950年に37,724 人のピークを迎えて以降、減少を続け、2040年には 9,899 人、2060年には 5,374 人になると推計されています。
この危機的状況を打開するため、芦北町は旧計石小学校に設置したサテライトオフィスへIT企業を誘致し、新たな雇用や地域と関わりを持つ人々、関係人口の創出を推進する施策を展開しています。
今回取材した「ワーケーション体験」も、芦北町が行っている取り組みの一つ。
芦北町で暮らし、働き、遊ぶことを具体的にイメージできるように、サテライトオフィスの見学や芦北の自然を満喫できるスポット、グルメなどを案内するプランが用意されています。
今回、東京からワーケーション体験に参加したのは、『株式会社LiNew』のCOO井上陽介さん、ジェネラルマネージャーの松下綾太さんをはじめ、総勢6人の開発メンバーの皆さんです。
同社は「世の中の課題をITで解決し、関わった世界中の人たちを幸せにする」をミッションに掲げ、コンサルティング、システム開発、受託開発、エンジニアの教育・研修、アウトソーシング事業などを展開しているIT企業です。
「芦北町はクリエイティブな仕事をする上で、本社のある渋谷とは真逆にある環境が魅力的。日常から離れた空間に身を置いて感性が刺激されることで、新たなアイデア創出が期待できます」と話す井上さんは、現拠点以外の場所でサテライトオフィスの展開を検討しているそうです。
サテライトオフィスを持つことは、事業拡大はもちろん、リクルートする上で多様な働き方がある企業としてのPRにもつながります。
芦北町以外にも、熊本県内の市町村を事前にいくつか訪問していたそうですが、芦北町でのワーケーションを決意したのは、町の自然に魅了されたとうのは大きな理由だそうです。
「海が近くていいなと思いました。都会にいると物事をじっくり考える余裕もなかなか持てません。芦北町ではゆっくりとした時間が流れているようで、それも好印象でした」。
一行が最初に訪れたのは、旧計石小学校をリノベーションした芦北サテライトオフィス計石。足を踏み入れるやいなや、「小学校だ!」とテンションが上がっていました。
マネージャーの福田孝真は、「サテライトオフィスやコワーキングスペースって会議室のイメージですが、小学校を活用しているところがユニークですね」との感想を話しています。
その後は、ゆっくりと芦北サテライトオフィス計石内を見て回ります。
東京都渋谷区に本社を置き、「芦北サテライトオフィス計石」に進出している「株式会社WEB TATE」の早川彰吾さんともご対面。
実際に働いている現場を見学し、オフィススペースに併設されているベランダから海を眺めつつ、楽しみながら会話している様子が見られました。
元々は家庭科教室だった場所を使用している株式会社WEB TATEのオフィスには、広いベランダがあります。目の前には広大な海が広がっているため、リフレッシュに最適です!
昼食は、芦北の不知火海でとれた新鮮な海の幸をいただける「芦北うたせ直売食堂えび庵」へ。芦北サテライトオフィス計石からは徒歩で向かいました。
当日は天気も良く、テラス席で潮風を感じながらの昼食。
ここでは、看板メニューの「足赤えび天丼」をはじめ、芦北の海の恵みを堪能しました。
名物の「足赤えび天丼」は、ぜいたくにも足赤えびを2匹使用し、エビのうま味たっぷりです!
さらに、不知火海でとれた旬の魚を使った海鮮小切りも人気。この日は太刀魚やタコ、アジなどが入っていました。
絶品の海の幸を堪能した後は、海沿いを車で移動して約5分の場所にある「芦北海浜総合公園」へ移動しました。鶴ヶ浜海水浴場に隣接しています。
こちらの公園は、スケートパークや遊具を配置した遊びの広場などがあり、子どもから大人まで幅広く楽しむことができます。
ここで体験したのは、ニュージーランド生まれのローラーリュージュ。
ローラーリュージュ―は、曲がりくねった専用のコンクリートの道をカートで走行するニュースポーツ。操作は簡単ですが、技術次第では追い越しができる楽しさがあります。
一行は専用のリフトで丘に登り、ローラーリュージュ―のスタートラインへ。
目前に広がる不知火海のロケーションに一同は大喜び!
海に向かって出発する圧巻の光景に、コースを走り終えると、「もう一回!」と童心に帰ったかのように、満面の笑みで再チャレンジしていました。
都会ではなかなか味わえない貴重な体験に、皆さん心から楽しんでいるようでした!
最後は絶景をバックに皆さんで記念撮影!
海を見渡せる絶好のロケーションは、子供はもちろん、大人でも楽しみながら心が癒やされるはずです。
抜群のロケーションの中でローラーリュージュを楽しんだ後は、2022年5月にオープンした「芦北サテライトオフィス田浦」へ移動しました。
こちらは、芦北町役場田浦支所の2階と2階をリノベーションして作られました。
コワーキングスペースやオープンスペースがあるため、仕事やイベントなど、さまざまな用途で利用できる芦北のニュースポットです。
一行が到着すると、芦北町商工観光課の課長釜辰信さんがお出迎え。
「温泉に入って、おいしいもの食べて、夕陽を眺めれば、仕事も忘れると思います(笑)。ワーケーションを体験した方の中には、芦北ロスの方もいらっしゃるほどなんですよ。ぜひ堪能していってくださいね」とニッコリ。
2階のコワーキングスペースやオフィスを見学。空港のラウンジに採用されている椅子などが使われているため、リラックスして仕事と向き合えそうな雰囲気が魅力的です。
仕事に集中できそうなコワーキングスペースでは、気が付いたらいつの間にか打ち合わせが始まっていました。
外を眺めると、そこには一面に広がるグラウンドがあります。自然を感じながら仕事ができるのも、都会からくる方には嬉しいポイントです。
続いては、3階のオープンスペースへ移動します。ここは議会が行われていた場所で、レトロな雰囲気に撮影タイムが始まります。
傍聴席でたたずむ福田さん。
松下さんもパシャリ。
思わず記念撮影したくなるフォトジェニックな空間です。
「ここでITと地方創生について議論している様子をYoutube配信しても面白そう」など、さまざまな活用法に関するアイデアが飛び交っていました。
潮風を楽しめるスポットが点在する芦北町。
海水浴場やスーパースライダー、テニス、ローンスキーなどが楽しめるプレイランド「御立岬公園」は、まさにその一つです。
体験したのは、施設内にある「御立岬カートランド」。1周1,060mのレーシングカーに挑戦し、タイムを競い合いました。
「やばい!超楽しい!」「これを体験しにまた芦北に来よう」と大はしゃぎの皆さんは、3周のコースを2セット体験。
「うちはIT企業ですが、オフィスに運動機器もあり、実は体育会系なんです(笑)」と伊藤さんが言う通り、皆さん見事な腕前!
全員が1周当たり1分30秒前後という高スピードの記録をはじき出し、本領を発揮(?)していました!
気持ちいい大自然の中をゴーカートで走り抜ける体験は、都会ではなかなかできません。皆さん童心に帰り、楽しんでいたようです!
この日の宿泊先は、御立岬公園にある宿泊施設「マリンハウス」です。鳥のさえずりが響き渡る見晴らしのいい場所にあるため、旅の疲れも癒やされそうです。
バーベキュー台がある場所からは、海に沈む夕陽を堪能することができます。
ロッジからの眺めも抜群!
寝室も広々としているため、窮屈感なくゆっくりと眠れそうです。
チェックインを済ませたら、遊び疲れた体をほぐすべく、御立岬公園内の「御立岬温泉センター」へと移動しました。
泉質はナトリウム・カルシウム塩化物泉。神経痛や筋肉痛に効果的といわれる少量の塩分を含んでいるため、スポーツの後にぴったりの温泉です。
不知火海を見渡せる場所なので、タイミングよくきれいな夕陽を眺めることができました。
日本にいるのを忘れてしまうような優雅な大自然は、リラックス効果抜群です。ゆっくりと温泉に浸かりながら、皆さん展望を楽しんでいました。
株式会社LiNewの福田孝正さんと上代博之さんに、今回ワーケーション体験に参加した感想を教えてもらいました。
――芦北町の印象はいかがでしたか?
上代さん「海がきれいで食べ物も美味しくていいところだなと思いました。太刀魚丼が特に印象に残っています。身がふわふわしていて、おいしかったです。」
福田さん「都内に比べてガヤガヤしていなくて、空気もきれいで良いなと感じました。ローラーリュージュやゴーカートなど、レジャーが充実しているのも嬉しいところですね。」
――実際にサテライトオフィスを見学してみていかがでしたか?
上代さん「自然が近い環境にある中で、設備が整っているのは素晴らしいです。Wi-Fi完備でトイレもきれい。デスクや椅子がしっかりしている点も好印象です。」
福田さん「旧計石小学校のサテライトオフィスには、渋谷のど真ん中に本社を構えるIT企業も進出されていて、芦北町にいながら中央の人とのつながりができるのも良い点と感じました。」
――芦北での事業展開をイメージすることはできましたか?
上代さん「あえて日頃から不便な環境に身を置くことで、そこから発見できるものがあるのではないかと思います。そういうことがサービスに生かされていくといいのかな。」
福田さん「地方向けのサービスを展開していくとき、東京にいると、自分が出したサービスがどのように利用されているか、実際の声を直接聞く機会はなかなかありません。しかし芦北にいれば、地方のリアルな声を取り入れて、事業に生かすことができるのではと思いました。」
――ワーケーション体験を終えて特に印象深かったことを教えてください。
上代さん「役場の人たちがとにかく明るくて、芦北町に対する強い思いを感じました。運転してもらっている時に、途中で止まって歴史や名所を教えてくれて、町に対する熱い思いがひしひしと伝わってきました。」
福田さん「移住された方が、「都内で暮らすことに疲れたから芦北町に来ました」と言っていた理由が分かりました。芦北の人たちはとにかく温かい。タイミングが合えば、この地で働いてみるのもおもしろいかな。」
今回のワーケーション体験では、株式会社LiNewの皆さんに芦北町の食、自然、人の温かさに触れていただきました。
地方への進出を検討している方、自然が豊かな場所で創造性高く働きたいと考えている方、ぜひ芦北の魅力を堪能できる「ワーケーション体験」に参加してみませんか?
芦北町は、仕事に集中できる環境と、自然の中で心身をリフレッシュできる環境が整っています。
ワーケーション体験に興味がある方は、ぜひ以下のページをご覧ください。
⇒ワーケーション体験『ためしてあしきた!』
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