九州のなかでも3番目に人口が多く、政令指定都市でもある熊本市。地方都市としては珍しく、近年大規模な再開発事業が進行していることでも知られています。

コンピュータグラフィックスを利用した映像制作をおこなう株式会社MIXは、2020年10月に熊本市に支社を設置。「リモートワークをしている会社であれば、なんの問題もなく熊本支社をつくれる」そう話す代表取締役兼映像プロデューサーの草野貴志氏に、熊本県移住について詳しく伺いました。

──事業について教えてください。

株式会社MIXは2007年に設立した、コンピュータグラフィックスを利用した映像制作をおこなう会社です。

ゲームやCM、モーターショーなどの展示映像、遊技機の液晶映像など、幅広い制作に携わっています。

東京に本社、仙台に支社があり、2020年10月には熊本市にも支社を設置しました。

──熊本市に支社を作ろうと思ったきっかけは？

長く勤めてくれている社員の実家が元々熊本のほうにあったこと。そして、熊本にはCG会社があまり多くないということで「それなら支社を作ってしまおう」という話になり、設立しました。

熊本駅のすぐ近く、すごく利便性の高いところにあります。

──熊本県進出への不安はありましたか？

デザイナーがいて初めて業務が成立する労働集約型のビジネスになるので、安定して人材のリソースが確保できるかが不安でした。

ただ元々、仙台に支社があり、遠隔での業務に慣れていたので、熊本に支店を出すこと自体に不安はありませんでした。

物件を見に来た時に、都市機能が備わっていることも見てとることができたので、安心して進出できました。

──進出にはどのようなメリットを感じていますか？

リモートで仕事をすることに慣れていたので、業務自体は問題なく、安定してできているところが一番良かったかなと感じています。

また、社員の家庭についても、家が広くなったことや、自然のある環境の良い場所で子育てができることを喜んでもらえており、良かったと感じています。

──進出した感想は？

業務を開始してみて、インターネットの速度が安定していたというところがすごく安心しました。

結構いろんなところにリモートのスタッフがいるんですが、夕方混み合ったりすることがあってデータの通信がなかなかできないということもあるんです。

ですが熊本に関しては東京と接続してもなんら問題なく業務ができているので、その点では、小さい規模からでもスタートできると思います。

──働く環境に変化はありましたか？

働き方に関しては、まったく東京にいるときと変わっていないですね。

逆に言えば現在、東京でリモートワークをされている会社でしたらなんの問題もなくこちらに支店を作ることができると思います。

──熊本県の印象は？

熊本の人は、人懐っこくて、優しくて、親切な人が多いイメージです。

あとは、ゴルフ。中心地から30分くらいですごく眺めや見晴らしが良いゴルフ場でプレイできて、非常に楽しかったのを覚えています。

──今後の展望について教えてください。

私たちは2020年10月に進出したのですが、今後は春と夏のいろんな楽しいことを探していければなと思っております。

進出した際に、県や市の人に非常に良くしていただいたので、官民一体となって業務を進めたい企業さんには非常におすすめです。ぜひご検討ください。