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特集記事 2023.02.21
特集記事
2021.03.09
新型コロナウイルス感染拡大防止のため、リモートワークやワーケーションといった今までになかった新しい働き方が多くの企業で導入されました。
そんな現在では、地方移住が何かと話題ですが、以前から都会の喧騒を離れてどこか自然豊かなところでのびのびと暮らしたいと思っていた方や、コロナ禍で自宅の在り方について考えた方は、一度は地方移住を検討したことがあるのではないでしょうか。
地方移住というと昔は定年を迎えた方がセカンドライフで田舎に移り住むというイメージが強くありましたが、最近は若い方たちの間でも人気があり、自分の理想の生き方やライフステージの変化によって地方に移住を決めるというケースも増えてきました。
仕事の場所を選ばない職種の方や、地方で仕事を見つけたい方は、自然豊かで環境が良い都市部ではないところで、広い家や庭を持って暮らしたいという理由で地方での暮らしを検討し始めることも多いですが、移住先をどこにするか決めかねている場合もあります。
そんな方におすすめしたいのが、九州地方のほぼ中央に位置し、美しい山々や綺麗で美味しい水をはじめとした雄大な自然に恵まれた熊本県です。県土のおよそ6割を森林がしめる熊本県は、緑豊かで住みやすい土地として心地良さを感じ、移住した方が多くいる県です。
本記事では、熊本県への移住を検討している方、移住を考えているがどこにするか悩んでいる方のために、熊本県でおすすめの移住先5選と、熊本に移住するためのプロセスをご紹介します。
東には阿蘇山、西に有明海、八代海、天草諸島と美しい景色が広がる熊本。旧石器時代からの遺跡が残り、火の国と呼ばれた肥後国は、加藤清正が水田開発にも力を入れ、現在も米処として知られています。
清正が築いた熊本城は、日本三名城にも数えられ、世界最大級のカルデラを持つ阿蘇山とともに熊本観光の2大スポットとして人気があります。
ここでは、熊本でおすすめの移住先を5つご紹介します。熊本への移住をお考えの方はぜひ参考になさってください。
熊本市は同県の県庁所在地で日本最南端の政令指定都市です。県の総面積の5.3%にあたる約390㎢の市域には、県内人口の約41.5%にあたる約74万人の市民が暮らしています。九州では、福岡市、北九州市に次いで3番目に人口の多い市で、2012年には政令指定都市に指定されています。
内陸盆地的な地形のため寒暖差が大きいですが、冬から春への移り変わりは早く、夏が比較的長く続くのが特徴です。中心部には熊本城をのぞみ、買い物や食事に便利な西日本最大級ともいわれるアーケード街もあります。
熊本市は、約74万市民の生活水道水を全て地下水で賄っている世界的にも珍しい都市です。そのため、蛇口をひねるだけでミネラル分が豊富に含まれた身体に優しいミネラルウォーターを飲むことができます。
また、熊本市には歴史的建造物も多く残っています。その代表的なものが熊本のシンボルである熊本城ですが、ほかにも夏目漱石の草枕に登場する峠の茶屋や、剣豪宮本武蔵が五輪の書をしたためたとされる霊巌洞などがあります。
さらに、厚生労働省が行った平成29年医療施設(静態、動態)調査では、熊本市の人口あたりの病院数は政令都市中1位で、救急医療体制も整備されているため、小さい子どもがいても安心して暮らすことができます。
熊本市では2019年から、熊本市内への移住定住の促進及び中小企業等における人手不足解消のため、対象となる方には移住支援金の交付を開始しました。
移住元に関する要件 | 移住先に関する要件 | 支給額 |
詳しくはこちらへ | 令和元年10月16日以降に熊本市に転入し、移住支援金の申請日から5年以上継続して居住する意思を有している方 | 単身世帯:60万円 |
2人以上の世帯:100万円 |
上記のほかにも要件があり、全てを満たす必要があります。詳しくは熊本市公式移住情報サイト「熊本はどう?」及び熊本市移住支援金交付要綱をご覧ください。
玉名郡和水町は、熊本県の北西部、福岡県との県境に位置していて、九州のちょうど中心部にあたります。九州縦貫自動車道菊水インターチェンジを通ると福岡県の都市部までも60分、周辺には中小都市が存在しているのもポイントです。
また、菊池川と緑豊かな山や江田船山古墳、田中城跡や筑前街道など、数多くの歴史的資源にも恵まれています。
玉名郡和水町の観光スポット
祭りやイベントも盛んに行われているため、家族での移住にはぴったりの地域ではないでしょうか。
また、玉名郡和水町では、近年少子化や高齢化、若者の町外への流出などにより人口が著しく減少していることを受け、移住、定住を応援する3つのプランを展開。積極的に移住者を受け入れています。
移住、定住を応援する3つのプラン
それぞれに要件が違ってくるため、詳しくは玉名郡和水町公式ホームページでご覧ください。
さらに、玉名郡和水町には独自の出生祝金制度があります。これまでは第3子以降の子どもが生まれた際に支給されていた出生祝金ですが、平成24年7月1日からは第1子の出産から支給されるようになりました。
熊本県の南部内陸にある人吉市は、人吉温泉を有していることから人口1万人あたりの飲食店が98.6カ所と、小都市としては非常に多くなっています。
また、宮崎県方面や鹿児島県方面と繋がる鉄道が通っているため、交通の便が良いのも強みです。九州自動車道を通ると各都市へ約1時間と好アクセスなのもポイントです。
人吉市は鎌倉時代から明治維新まで続いた相良氏の城下町で、人吉球磨地域の発展の中心地として繁栄してきました。昔ながらの商店街もあり、少し郊外へ行くと田園風景が広がる古き良き日本の姿をみることができます。
市の中心部には、日本三急流のひとつである球磨川が流れているため、船頭さんの巧みな舵捌きで球磨川を下る球磨川下りや、ラフボートで球磨川を下るラフティングなど水のアクティビティが盛んに行われています。
移住を応援する制度として、新規就農者など地域農業の担い手として認められた方に対して補助金を交付するなどの支援を行っています。以下は人吉市へ移住する際に役立つ支援制度です。
人吉市移住支援金は、人吉市に転入し移住支援金の申請日から5年以上継続して移住する意思を有している人に対し、単身世帯60万円、2人以上の世帯100万円を交付しています。
移住元に関する要件 | 移住先に関する要件 | 支給額 |
詳しくはこちらへ | 人吉市に転入し、移住支援金の申請日から5年以上継続して居住する意思を有している方 | 単身世帯:60万円 |
2人以上の世帯:100万円 |
※上記のほかにも条件があり、全てを満たす必要があります。
さらに、人吉市では人吉市空き家バンク制度を設け、市内で増加している空き家の有効活用、また人吉市に移住、定住を希望する方の住宅確保を行っています。詳しくは人吉市公式ホームページ内人吉市空き家バンクページをご覧ください。
阿蘇山の北側に位置する阿蘇市は、比較的平地が多いところでも標高500m前後の高地にあるため、年間通して気温が低く雨が多い気候です。熊本県観光統計による県内の地域別観光客数をみると、地元の特性を活かしながらさまざまな旅行ニーズに即した観光の振興を進めている阿蘇市は観光客数がずば抜けて多く、県内最大の観光地であることがわかります。
阿蘇市は世界最大級のカルデラを有する雄大な阿蘇の自然、どこまでも広がるような田園風景、阿蘇神社など歴史的遺産など県内でも観光地として見どころの多い地域です。地震と噴火によって立ち入り禁止地域も多かった阿蘇市ですが、徐々に以前の姿を取り戻しています。
阿蘇市では、移住定住を促進するためにさまざまな支援策を行っています。以下が主な阿蘇市の移住定住促進支援事業です。
このほかにもたくさんの事業を行っています。詳しくは阿蘇市公式ホームページくらしの情報をご覧ください。
葦北郡津奈木町は県南部の八代海沿岸に位置しています。津奈木町内にある肥薩おれんじ鉄道線津奈木駅から熊本駅まで約1時間10分、熊本空港までは車で約1時間15分と交通の便が良いのも魅力です。
石橋などの文化財が多い葦北郡津奈木町は、緑と彫刻のあるまちづくりに積極的に取り組んでおり、現在15体の彫刻が町のさまざまな場所に設置されていて、彫刻を鑑賞しながらの散歩を楽しむことができます。
葦北郡津奈木町では役場のすぐ裏手の61区画の宅地を整備し、概ね80~100坪程度が450~890万円の価格帯で分譲しています。歩いて15分程度のところに津奈木駅があり、日常生活に必要な買い物もできるため、自転車で生活することができます。
また、近くには海や公園、幼稚園もあるので、小さい子どもを育てるには最高ですが、小中学校が2kmほど離れたところにあるので通学には時間がかかるのが難点です。
葦北郡津奈木町では以下のような移住支援を行なっています。
移住定住支援サイトつなぎぐらしでは詳しい支援制度の紹介をしているので興味のある方はそちらをご覧ください。
熊本県は水資源の宝庫とされ、県内には1000カ所以上の湧き水が流れているため、普段の生活の中でも清らかな天然水が味わえます。さらに山や海などの大自然にも恵まれ、子育てには最高の環境です。
そんな熊本県への移住を検討している場合、事前に移住するためのプロセスを知っておくことが非常に重要です。
ここでは、熊本に移住するための具体的なプロセスをご紹介します。
まず、移住には2つの選択肢があることをご存知ですか?
ひとつめは2つの地域に拠点を持ち生活する二拠点生活(デュアルライフ)です。例えば、平日は都市部で働き、週末は地方の拠点へ移動してリラックスして過ごすという2カ所を行き来しながら生活するスタイルのことです。
ふたつめはテレワークや地方への転職、開業を前提に完全に地方に引っ越しをして定住する方法です。
移住前に2つの移住のメリットとデメリットをしっかりと調べて理解し、自分に合っている方法で移住を実行するのが成功の鍵です。
熊本県への移住を成功させ、自分が思い描いたライフスタイルを実現させるためには、事前にしっかりと準備をしておくことが大切です。
熊本県移住定住ポータルサイトでは、市町村情報や移住フェア、相談会開催情報などを掲載しているので、参考にしてみてください。
また、住居の確保には仕事が決まっていることが条件の場合もあるため、移住前に仕事を決めておくとスムーズに移住することができます。熊本県Uターン就職支援センターのアドバイザーによる就職相談などを活用したい場合は、熊ターンセンターで検索してみましょう。
移住は人生において大きなターニングポイントとなります。そのため、移住する時期はしっかりと見極める必要があります。
上記のように身の回りの状況が変化するときに移住しやすいですが、ベストなタイミングは人それぞれ違うため、いつ移住したら良いということは一概にはいえません。
最近では移住を希望する方が増加傾向にあるため、テレビなどでも頻繁に移住の話が取り上げられています。熊本県でも各市区町村で移住支援を行っていますが、枠には限りがあるので、できるだけ早いタイミングで行った方が良いのは確かでしょう。
熊本県でおすすめの移住先5選と、熊本に移住するためのプロセスをご紹介しました。
熊本県は温暖な気候と清らかな水、温泉など豊かな自然に恵まれた地域です。また、子育てや医療の環境が充実していることなども熊本の暮らしやすさの秘訣です。
実際に熊本県に移住した方の約7割の方が、移住してよかったと感じているのは、熊本県民の人情深さや暖かい人柄からであるといえます。
移住先の候補が見つかった方は、体験住宅や移住ツアーなどを活用し、実際に地域の方々や環境に触れてみることをおすすめします。
熊本県への移住をお考えの方はぜひ本記事を参考にしてみてくださいね。
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