Interview
進出企業インタビュー
地方創生で広がった新しい企画・ビジネスアイディアの可能性
株式会社Factory 代表取締役 澤田 茂夫
Webサイトのアフィリエイトで収益を上げながら単独で株式会社Factoryを起業。その後、技術チームを集め、現在では営業と企画、ディレクションを担当。
自社コンテンツとしてオリジナルマンガを描き始めるなどさまざまな試みに挑戦。趣味はキャンプ。
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800件以上の実績が強みのアプリ・WEBサービス開発運営
熊本県でも2番目に人口の多い、八代市。歴史的な観光名所が多く、花火大会や八代くま川祭り、五家荘の紅葉など一年を通じて数多くの観光客が訪れる町として知られています。
つながりのあった企業からの声掛けによって、そんな八代市への進出を決めたのがアプリやWEBサービスの企画・開発・運営をおこなう株式会社Factoryです。「自分には縁遠いものだと思っていた」という地方創生に、会社ごと飛び込むことを決意した澤田茂夫代表に話を聞きました。
──株式会社Factoryについて教えてください。
株式会社Factoryは東京を中心に、アプリやWEBサービスの企画・運営、受託開発をおこなっている会社で、アプリリリース実績が800件以上あるという点が強みです。
最近では自社コンテンツとしてオリジナルマンガを書き始めました。元々、弊社はリモートワークで仕事をしていたため、進出後もスムーズに対応できました。 -
「自分には縁遠いもの」と思っていた地方創生
──熊本県の八代市にオフィスを構えたと伺いました。
今利用させていただいているのは古民家を利用したオフィスで、渋くてカッコイイのが特徴です。商店街の中に位置するため、便利な仕事環境ですね。同じく八代市に進出してきた2社と共同で利用しています。
──熊本県に進出を決めたきっかけや決め手は?
最初は株式会社MARUKUさん・株式会社WEB TATEさん(ともに熊本県進出企業)から熊本で進めている取り組みで「株式会社Factoryのアプリ開発の技術が今後必要になりそう」という話をいただいたことがきっかけです。
地方創生の事例はニュースなどで見て「楽しそう、やりがいがありそう」とは思っていましたが、自分には縁の遠いものと考えていました。
しかし、通常では参加できないプロジェクトに参加できるなど、非常に勉強になりそうだなと思い進出を決めました。 -
不安以上に、得たもののほうが多かった
──熊本県進出にどのような期待がありましたか?
自らの視野を広げ、成長できるというところは間違いないというか、確信していました。
自社サービスの拡大や、企画のための武器を今回の進出で得る、もしくは強化できたらいいなと考えていましたね。
──熊本県進出での不安はありましたか?
不安としてはお金の面が一番ですね。小さい会社で余力もあまりないので、序盤に売り上げの立ちづらいプロジェクトに参加すると赤字が続くため、資金が持つかという心配がありました。
大変だったこともありましたが、売り上げを立てるため試行錯誤を繰り返したことでさまざまな実力がつきました。結果的に、不安よりも期待していた部分のほうが上回り、売り上げについても安心して経営ができる状況を作ることができました。 -
不可能だと思っていた企画・ビジネスアイディアが広がった
──熊本県進出で得たものは?
自社と違う強みを持った企業の主要メンバーが集まり、一つのプロジェクトを進める機会が多かったのですが、普通では聞けない各社の裏技や考え方、仕事の進め方、人脈などを見聞きできたのは良い経験でした。
そこに自社の知識をぶつけることで、今まであれば不可能と諦めていたような企画・ビジネスアイディアが広がり、仕事の質が非常に高まりました。
──熊本県進出は成功と言えるでしょうか?
パートナー企業さんたちと協力しながら熊本でのプロジェクトを進めていくことで大きな知識、経験、成長を得ることができ、進出は大成功だったと思っています。
また、進出の際に業務委託先のエンジニアさんが社員として仲間に加わってくれ、八代市に移住し仕事をしているのですが「八代市に引っ越してからとても楽しい」と話しており、仕事でも大きく成長し、大活躍してくれています。
現時点では、彼の成長と楽しさが生まれたことが、進出で得た一番の成功ではないかと考えています。
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